井上尚弥をPFP4位選出のリング誌、白熱議論の舞台裏「もっと上位であるべきだが…」
さらに上に入るためには対戦相手の実績も必要に
アブラモヴィッツ氏は井上を推す理由をこう力説。「彼は2階級でNo.1ファイターをノックアウトしている。そして、優秀なタイトルホルダーを破壊したばかりだ」と説明し、ジェイミー・マクドネル(英国)、フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)、ロドリゲスという難敵をあっという間にマットに沈めた強さを強調している。
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PFP上位に名を連ねるのは世界屈指のスーパースター揃い。トップ3へ、入るために井上が必要なものは何か。リング誌編集担当のトム・グレイ氏は「確かに、パフォーマンスのレベルを基準に、私はイノウエの1位について検討した。誰もあんな風に相手を打ち負かすことはできない。ロドリゲスは本当に優秀な名手なんだ」と語っている。
一方で「ロマとクロフォードは対戦相手において彼(井上)を凌いでいる。カネロはパッキャオを除いてボクシング界最高の履歴書を持っている。彼が前回GGGを倒した時には、彼の動きは際立っていた。自分はモンスターを4位にしたんだ」ともしている。
キャリア18戦全勝の井上。スーパーフライ級では他団体王者もタレント揃いとされながらも対戦を敬遠され、悲願の統一戦が実現しない経緯もあった。
ロマチェンコ、クロフォード、カネロと井上の差は“履歴書”。つまり対戦相手の実績だとグレイ氏は示している。WBSS決勝では5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)と戦う。“フィリピンの閃光”を倒した上で、WBSS王者というタイトルを手にした際、モンスターの履歴書には輝ける1ページが加わることになる。
世界3傑、そして世界一へ。アジアが誇る先輩レジェンドを破った先には、前人未到の領域が待っているということだ。
(THE ANSWER編集部)