「ハマのタイソン」田中空、5戦連続KO勝利でV1 熱戦観戦のボクサーが突如リングイン「待ってろ!」
ボクシングの東洋太平洋ウェルター級タイトルマッチ10回戦が21日、東京・後楽園ホールで行われ、同級王者・田中空(大橋)が同級3位・坂井祥紀(横浜光)に6回2分13秒TKO勝ちした。初防衛に成功したが「レベルを上げたい」と気は緩めなかった。戦績は24歳の田中が5勝(5KO)、34歳の坂井が29勝(15KO)16敗3分。

東洋太平洋ウェルター級タイトルマッチ
ボクシングの東洋太平洋ウェルター級タイトルマッチ10回戦が21日、東京・後楽園ホールで行われ、同級王者・田中空(大橋)が同級3位・坂井祥紀(横浜光)に6回2分13秒TKO勝ちした。初防衛に成功したが「レベルを上げたい」と気は緩めなかった。戦績は24歳の田中が5勝(5KO)、34歳の坂井が29勝(15KO)16敗3分。
王者の風格が板についてきた。田中は初回から冷静に右ボディーを当て鈍い音を響かせた。左フック、右ストレートを叩き込み、2回時点で相手の顔が赤く腫れ始める。4回、ヒッティングで坂井は左目上から出血。5回の途中採点は3-0(50-45×3)と田中が圧倒した。坂井の右の打ち下ろしを被弾する場面もあったが、強打を的確にヒットさせ、打開策を作らせなかった。決着は6回。坂井の瞼の出血がおさまらず、レフェリーストップ。田中がデビュー5連勝を飾った。
田中は坂井について「クリーンヒットさせないディフェンスがすごくうまかった」と振り返る。自身も守備を強化して試合に臨んだといい「もっと確実にもらわないようにディフェンスを覚えたい」と力を込めた。

試合後、熱戦を観戦していたWBOアジアパシフィック同級3位・佐々木尽(八王子中屋)がリングイン。「来年、田中選手に挑戦させていただきたい。待ってろ、田中空!」と声を上げて会場を沸かせた。佐々木は日本人初の同級世界王者を目指していたが、6月に行われた世界初挑戦で5回失神KO負けを喫した。田中はウェルター級の最前線で戦う佐々木について「やっと、尽君とできるくらいまで上がってきたのかなと。お互い上を目指しているので、もっとレベルを上げていきたい」と意気込んだ。
「ハマのタイソン」と称される田中は6月に行われた前戦で、小畑武尊(ダッシュ東保)と対戦。4回TKO勝ちを収め、初のタイトルをプロ4戦目にして獲得した。デビューから全試合でKO勝利を記録し続けている。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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