井上尚弥「生ボディ」お披露目で少年も釘付け 貴重な機会に1492人喝采「同じ空気味わえ最高」
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が14日に、名古屋市のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦に臨む。13日は同会場のサブアリーナで前日計量が行われ、井上が55.2キロ、アフマダリエフが55.0キロとそれぞれ一発パスした。計量の様子は異例の一般公開。王者・井上を間近にした1492人のファンが熱い視線を注いだ。

公開計量で約1500人が集結
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が14日に、名古屋市のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦に臨む。13日は同会場のサブアリーナで前日計量が行われ、井上が55.2キロ、アフマダリエフが55.0キロとそれぞれ一発パスした。計量の様子は異例の一般公開。王者・井上を間近にした約1492人のファンが熱い視線を注いだ。
決戦を翌日に控えた怪物の登場に会場が沸いた。計量台が設置されたステージに井上が立つと、ファンはスマートフォンを取り出して一斉に撮影。井上はクリアのアナウンスを聞きポーズを取り、再び歓声を浴びた。その後は取材に対応。「思った以上にファンが来てくれて盛り上がった」と感謝した。
計量後にはNTTドコモが主催するプロボクシングの“セカイ”を体験するイベント「ドコモ未来フィールド」が開かれた。大橋ジムの田中空、坂井優太、田中将吾、大橋蓮に加え、佐々木尽(八王子中屋)とのミット打ち体験や、インタビュー体験が行われた。
大分県からイベントに参加した小学校6年生の段松颯斗君は、小学1年生の時にテレビで観戦した井上の試合をきっかけにボクシングを始めたという。生の井上を見るのは、2022年にポール・バトラー(英国)と対戦した時以来2度目。「体が仕上がっていました。強さと格好良さに憧れている」と笑顔を見せた。
颯斗君は「2025年 西部日本地区予選 U-12」を制した実力者。「世界チャンピオンになりたい」と夢を語る。一方、怪我や事故とも隣り合わせの競技に不安もある。母の香織さんは「本人がやると言い続ける間は応援したい。やりたいことを見つけるのもなかなか難しいこと。ボクシングのことだけでなくても、一つのことをやり遂げたら次も頑張れる」と話し、体験イベントについては「『練習が大変』とかプロの人も同じ悩みを持っていることがわかった。それがすごく刺さった」と頷いた。
東京都から来た竹下佳孝さんと中学2年生の娘・紗永さんは間近で見た井上の姿に大興奮。佳孝さんは「今の日本のプロアスリートでトップ2に尊敬する1人。もう1人は大谷翔平。同じ空気を味わっただけでも最高です。あれだけ間近にボクサーの体を見るのはない。貴重な体験でした」と感銘。紗永さんは「トップ選手でありながら努力を続けているところがすごい」と尊敬の眼差しを向けた。
井上は14日に「最大の強敵」と位置づけるアフマダリエフと対戦。ファンの期待を力に変えて新たな伝説を刻みに行く。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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