大橋会長が証言、井上尚弥に「初めて腹をくくった」 壮絶練習で「怪我するかギリギリだった」
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が12日、名古屋市内で会見を行った。14日に同市のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との団体内統一戦を行う。会見後にはアフマダリエフが井上陣営に民族衣装をプレゼント。決戦2日前に一時友好ムードが漂ったが、大橋秀行会長の警戒心はむしろ強まっていた。

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ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が12日、名古屋市内で会見を行った。14日に同市のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との団体内統一戦を行う。会見後にはアフマダリエフが井上陣営に民族衣装をプレゼント。決戦2日前に一時友好ムードが漂ったが、大橋秀行会長の警戒心はむしろ強まっていた。
井上は上下グレーのスーツにサングラス姿で登場。アフマダリエフと初対面し、握手を交わした。「コンディションもよさそう。仕上がっているなという第一印象です。どんな形でも、どんな内容でもしっかり勝ちに行く」と力を込めた。
これまで米メディアなどで、井上に対して挑発的な発言を繰り返してきたアフマダリエフ。しかし、この日は「井上が階級を上げても勝利を重ねていることを尊敬しているし、戦績は立派だと敬意を持っている」と語った。米メディアでの発言は「(井上を)侮辱したり、体が小さいと言いたかったわけじゃない。ただこの階級は私に適した階級だと強調したかった」と真意を説明した。
会見後、アフマダリエフは「尊敬する相手に贈るもの」とされているという民族衣装の「チャパン」を井上、井上の父・真吾トレーナー、大橋会長にプレゼントした。井上には直接、衣装を着させてあげるなど、終始友好ムードが漂っていた。
大橋会長はチャパンを着用したまま取材に対応。紳士的だったアフマダリエフについて「怖いですね。挑発された方がいい。精神的に強く自信がある感じ」と警戒心を強めた。「当初は挑発している感じでしたが、その印象からは意外でした。ジムに来た時も私に挨拶をしたいと言って、私のことを探していた。戦闘的な紳士。相手にとって不足はない」と気を引き締めた。
井上の調整具合については「怪我するか、強くなるかギリギリの中だった。すごい練習量だったので、ここが勝負で本人もやりたい気持ちがあった」と回想。「ここで怪我をしたら全部自分の責任だと、初めて腹をくくっていました。それぐらいの意気込みで練習していました」と壮絶な練習を証言した。

井上はKO宣言を封印しているが、大橋会長は「判定で勝つつもりのボクシングと、持久力、耐久力を目標に練習してきました。そのつもりでいけば自然にKOに繋がっていくパターンもある」と展開を予想。その上で「第1ラウンドが一番注目。スリルがあって、最高に緊張した1ラウンドになる」と話した。
興行は、NTTドコモの映像配信プラットフォーム「Lemino」で独占無料生配信。戦績は32歳の井上が30勝(27KO)、30歳のアフマダリエフが14勝(11KO)1敗。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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