井上尚弥、タパレス&帝拳選手とのスパーに「これまでと違う」意味 13年ぶり出稽古にも手ごたえ
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が2日、横浜市内の所属ジムで公開練習を行った。14日に、名古屋市のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との団体内統一戦を行う。「キャリア最大の強敵」に向けて行ってきたスパーリングや調整に充実感を示した。興行は、NTTドコモの映像配信プラットフォーム「Lemino」で独占無料生配信。戦績は32歳の井上が30勝(27KO)、30歳のアフマダリエフが14勝(11KO)1敗。

井上尚弥が公開練習
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が2日、横浜市内の所属ジムで公開練習を行った。14日に、名古屋市のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との団体内統一戦を行う。「キャリア最大の強敵」に向けて行ってきたスパーリングや調整に充実感を示した。興行は、NTTドコモの映像配信プラットフォーム「Lemino」で独占無料生配信。戦績は32歳の井上が30勝(27KO)、30歳のアフマダリエフが14勝(11KO)1敗。
「キャリア最大の強敵」と位置づけるアフマダリエフ戦まで2週間を切った。井上はシャドーとミット打ちを1ラウンドずつ行い、軽快な動きを披露。軽めの汗を流した。コンディションについては「毎度言っていますが、過去イチ」と強調。「スパーリングパートナーや内容を含め、すごくいいトレーニングを積めてきた」と、順調な仕上がりぶりをアピールした。
試合に向けては、井上とアフマダリエフの両者と対戦経験がある元WBA&IBF世界同級統一王者マーロン・タパレス(フィリピン)を招へいし、約1か月、スパーリングを行った。「今回はちゃんと意味のある選手選びをしていた。例えば海外から呼んだ場合、来てからじゃないとわからないんですよ。相手のスタイルとか。意外と違ったなというパターンも過去にはあった」と回想した。
その上で「タパレス、帝拳の選手、それぞれにアフマダリエフのスタイルと当てはまるところがある。そういった意味ではこれまでと違う」と続けた。
プロ転向後は初めてとなる出稽古を13年ぶりに実施。名門・帝拳ジムと強力タッグを組んだ。WBOアジアパシフィック(AP)スーパーバンタム級王者・村田昴、WBOAPフェザー級王者・藤田健児、東洋太平洋フェザー級王者・中野幹士、日本バンタム級王者・増田陸(いずれも帝拳)と対峙。井上は「選手それぞれに突出して良い所がある。そこに自分のポイントを見ながら戦っていく。今回は一つひとつクリアできた」と手ごたえは十分な様子だ。中野とは残り2回、スパーリングをする予定という。
アフマダリエフ戦に勝てば、12月末のサウジアラビアでの興行に加えて、来年5月にWBC&IBF世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)との対戦が計画されている。陣営の大橋秀行会長は、今興行に中谷を招待。井上は「(中谷の目は)気にはしないですね。ただ、着々と“その日”に向けて進んでいっていると自分も感じる。あと2戦、しっかりやり過ごさないとな」と語った。先へとつながっているビッグマッチの実現に向けて、まずは「最大の強敵」を打ち砕く。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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