大谷翔平の本塁打で「もしかしたら…バズッてる?」 公式X“中の人”に聞く、パンケーキを積み始めたワケ
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が本塁打を打ち、三振を取るたびに、会社の“強み”を活かして応援しているスポンサー企業がある。SNSでの発信が話題を呼んでいるのは、食品メーカーの日清製粉ウェルナ。1発打つごとに積み上がっていくパンケーキへの反応は、「バズってる?」と感じるほど大きいのだという。4人の若手社員で構成された“中の人”の奮闘を追った。

日清製粉ウェルナ、公式Xが大谷の活躍で成長…寄付活動も展開
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が本塁打を打ち、三振を取るたびに、会社の“強み”を活かして応援しているスポンサー企業がある。SNSでの発信が話題を呼んでいるのは、食品メーカーの日清製粉ウェルナ。1発打つごとに積み上がっていくパンケーキへの反応は、「バズってる?」と感じるほど大きいのだという。4人の若手社員で構成された“中の人”の奮闘を追った。
大谷の本塁打のたびにパンケーキが積み上がり、投手として三振を奪うとたこ焼きが一つ増える。同社の公式Xでは今、大谷の応援企画が野球ファンの目を楽しませている。企画を立ち上げたのは、広告宣伝部に所属する20~30代の若手社員4人。昨年11月、同社が広告出演契約を結んだのがきっかけだった。
元々野球ファンだった担当の南部さんは、同社の商材にあるお好み焼粉などの小麦商品を使って大谷を応援できないかと思案。最初の投稿は、大谷が東京ドームで今季1号を打った3月19日、午後8時34分に行った。
皿に乗った1枚のパンケーキとともに「大谷選手がホームランを打ったらホットケーキを重ねていこうと思います」と宣言。こうなるともう後には引けない。「ちゃんと続けていかないと」というプレッシャーもあったという。
反響は予想以上だった。大谷の本塁打のたびにコメントや拡散の嵐となった。投稿を担当する山崎さんは「5~6年Xを運用してきましたが、社内社外問わずこれほど『見たよ』と言われるのは初めてで……」。繰り返すうちに「もしかしたら、これが『バズッてる』と言うのかもしれない」という手応えにつながっていった。パンケーキはCGでも合成でもなく、実際に重ねて撮影するという真剣勝負。画像の制作などは手探りで覚えていった。
現在、Xのフォロワーは約12万8千人。このくらいの規模になると、減少をどう防ぐか課題となるが、この企画を始めてからは微増が続いている。大谷効果を感じる日々だ。
広告宣伝の部署がSNS運営を担当しているため、本来の狙いは新製品や社名の認知度向上にある。ただ反響の大きさから「大谷選手の力を借りて、子どもたちにプレゼントできるようにもしたい」と夢は広がった。すでに前半戦の32本塁打にあわせて32ケース(約4600枚)のホットケーキミックスを、フードバンクを通じて寄贈。社会貢献の第一歩も踏み出している。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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