エゴサした「まだですか?」にソワソワ 大谷翔平の応援企画を動かす“中の人”の日常「生活が変わりました」
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が本塁打を打ち、三振を取るたびに、会社の強みを活かして応援を繰り広げているスポンサー企業がある。1発打つごとに積み上がっていくパンケーキは、シーズンが終わるころ一体、どんな姿になるのか。SNSでの発信が話題を呼んでいるのは、食品メーカーの日清製粉ウェルナ。男女4人の若手社員で構成された“中の人”の奮闘を追った。

日清製粉ウェルナ、Xでのパンケーキ企画で社員が野球通に
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が本塁打を打ち、三振を取るたびに、会社の強みを活かして応援を繰り広げているスポンサー企業がある。1発打つごとに積み上がっていくパンケーキは、シーズンが終わるころ一体、どんな姿になるのか。SNSでの発信が話題を呼んでいるのは、食品メーカーの日清製粉ウェルナ。男女4人の若手社員で構成された“中の人”の奮闘を追った。
大谷が本塁打を打つたびに、同社のXでは本数分だけ積み上がったパンケーキの画像と、メッセージが拡散される。広告出演契約をきっかけに、開幕から始めた応援企画だ。ただ試合が行われるのは、日本時間の未明から通勤時間帯が多い。起きてから会社に到着するまで、中の人はソワソワが止まらない。
投稿を主に担当する山崎さんは、この企画が始まってからすっかり早寝するクセがついた。「大谷選手の試合は出勤時間とか、何なら寝ている時間にも行われるので、基本的に早く起きられるように生活リズムが変わりました」。SNSで試合の最新情報をキャッチアップできるようにし、その時に備えている。
ただ、投稿は会社のパソコンでしか行えない。同社はフレックスタイム制を導入しており「なるべくリアルタイムに投稿できるようには心がけています」と、1時間ほど早く出勤するのが日常となった。投稿の性格上、予約のしようがない。会社が休みの土休日には対応できないジレンマもある。
このようなときに“エゴサ”すると「ウェルナさん、まだですか」との声が見つかることも。「土日に打ったら、早く1投稿しないとと……。月曜日の朝はドタバタです」と山崎さんも苦笑いだ。
この企画は、担当の南部さんが野球ファンだったのがきっかけとなって始まった。ほかのメンバーは「1本塁打で何点入るの?」という状況だったのが、最近では大谷の活躍を常に追うほど、応援熱が高まっている。逆方向への本塁打が出ると調子が良いのも“常識”となった。7月下旬に5試合連続本塁打が出た時も「これは絶好調なのでは?」と予測して、早めに準備を進めたという。
時には投稿に「昼食を食べていて遅れました」と添えられていたことも。南部さんは「みんなでお昼に行っちゃってて『あ、打った~』と思ったんですが、みんなその場のカレーとかラーメンから離れられず、戻ってからの投稿になりました」。そんな緩さも、企画を長く続けられる要因なのかもしれない。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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