衝撃の陸上100m高校新・10秒00清水空跳に同組選手も仰天「最初からこんなに違うんだ。同じ身長なのに…」
陸上のインターハイ(ホットスタッフフィールド広島)は26日、男子100メートルタイム決勝が行われ、3組で清水空跳(そらと・星稜2年)が日本高校新記録となる10秒00(追い風1.7メートル)で優勝した。従来の桐生祥秀(洛南)の記録、10秒01を12年ぶりに0秒01塗り替えた。10秒00は日本歴代5位、U-18世界新記録のスーパータイムだ。予選、決勝と同じ組を走った選手もその衝撃を証言した。

陸上インターハイ
陸上のインターハイ(ホットスタッフフィールド広島)は26日、男子100メートルタイム決勝が行われ、3組で清水空跳(そらと・星稜2年)が日本高校新記録となる10秒00(追い風1.7メートル)で優勝した。従来の桐生祥秀(洛南)の記録、10秒01を12年ぶりに0秒01塗り替えた。10秒00は日本歴代5位、U-18世界新記録のスーパータイムだ。予選、決勝と同じ組を走った選手もその衝撃を証言した。
準決勝を行わず、予選を通過した計24人(8人×3組)によるタイムレース形式となった異例のインターハイ決勝。3組に登場した清水は抜群のスタートから他を突き放すと、50メートル付近で早くも独走態勢。そのまま減速することなく駆け抜けた。10秒00のタイムを確認すると、飛び跳ねるようにして何度もガッツポーズを繰り出し、騒然となった会場にアピールした。
その後、主催者から1000分の1秒まで発表されたタイムは9秒995。公式記録は10秒00となるが、9秒台突入も目前に迫っていることを予感させた。身長164センチながら驚異の爆発力に、同じ組で走った選手も驚くばかりだ。
予選、決勝ともに同組で、予選は清水の隣のレーンを走って組3着となった杉山輝(愛産大三河3年)は「レーンが決まった時から『清水君にどうせ前に出られるから焦らずに』と意識し続けていたけど、最初(スタート)からこんなに違うんだと。同じ身長なのに何が違うんだろう」と目を丸くして、予選のレース後に話していた。
レース後、テレビインタビューで清水は「自分でも衝撃のタイム。10秒1台を飛び越えて0台が出せて嬉しい」と歓喜。「最終組で追い込まれる状況ってものがあってのこのタイムだと思う。伝説を作ったのかなという気がします」と胸を張った。さらに「高校での目標は9秒台を出すこと。そこに向かってこれからも走り続けたい」と意気込んだ。
10秒00は日本選手権で優勝した桐生などを上回り、今季日本最速。9月の東京世界陸上の参加標準記録(10秒00)もジャスト突破となる。他選手の世界ランクや動向次第だが、代表入りの可能性がある。伸びしろが詰まった16歳に期待が膨らむばかりだ。
(THE ANSWER編集部)
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