寺地拳四朗、ロス合宿で新スタイル「被弾減らせる」 中谷潤人も育てた名伯楽から指導、防衛戦へ「いい勝ち方したい」
ボクシングのWBC&WBA世界フライ級2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)が16日、都内のジムで練習を公開した。30日に神奈川・横浜BUNTAIでWBC同級2位、WBA同級3位のリカルド・サンドバル(米国)との防衛戦に臨む。米ロサンゼルス合宿で新スタイルを身に着けた王者は虎視眈々と拳に磨きをかける。

30日のサンドバル戦に向け公開練習
ボクシングのWBC&WBA世界フライ級2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)が16日、都内のジムで練習を公開した。30日に神奈川・横浜BUNTAIでWBC同級2位、WBA同級3位のリカルド・サンドバル(米国)との防衛戦に臨む。米ロサンゼルス合宿で新スタイルを身に着けた王者は虎視眈々と拳に磨きをかける。
優しい瞳の奥に闘志がみなぎっていた。寺地はこの日、シャドーとスティック状のミットをかわす練習、サンドバッグ打ちをそれぞれ1ラウンドずつこなした。「体重も順調に落ちていて、コンディションもすごくいい」と強調。試合までの2週間を「追い込んでしっかり仕上げていきたい」と、汗を流した。
試合に向けては5月に米ロサンゼルス合宿を実施。WBC&IBF世界バンタム級統一王者・中谷潤人(M.T)を始め、多くのボクサーを育てたルディ・エルナンデストレーナーの指導を受けた。寺地は今まで、相手のパンチをさばいた後に右手を耳の横まで引いていたが、顎の前に残すようにスタイルを変えたという。「被弾を減らせるようになった」と手ごたえを感じている。
3月に行われた前戦はWBA同級王者だったユーリ阿久井政悟(倉敷守安)との王座統一戦。激闘の末、12回TKO勝ちを収めた。次戦の相手サンドバルは前に出て果敢に攻めてくる選手と分析している。「気持ち的には安心できる試合をしたいですけど、行くときはいかないといけない。当日になってみないと分からない」とし「いい勝ち方をしたい」と静かに闘志を燃やした。
また、サウジアラビアで12月末に計画されている井上尚弥(大橋)が登場する興行で、寺地の試合が組まれる可能性が浮上していることを伝えられると「名前が挙がるのはすごくうれしいし、ありがたい」と感謝。“美白男子”としても知られる寺地は参戦に意欲を見せつつも、中東の日差しの強さにまで話が及ぶと「そうですよね、引きこもります。ボディークリームは持っていかないと」と笑いを誘った。
7月30日の興行は動画配信サービス「U-NEXT」が独占生配信。戦績は33歳の寺地が25勝(16KO)1敗、26歳のサンドバルが26勝(18KO)2敗。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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