井上尚弥の12月フェザー級転向は「自分が止めた」 大橋会長が説明 背景に「上げて戻す」難しさ
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が10日、都内で会見。9月14日に愛知・IGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦を行うと発表した。今年3戦目となるが、その後に描いている12月のサウジアラビアでの興行、来年5月のWBC&IBF世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)との対戦について言及した。

9月14日に井上尚弥VSアフマダリエフ
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が10日、都内で会見。9月14日に愛知・IGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦を行うと発表した。今年3戦目となるが、その後に描いている12月のサウジアラビアでの興行、来年5月のWBC&IBF世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)との対戦について言及した。
井上は主要4団体と米専門誌「ザ・リング」の5本のベルトを前に座った。「キャリア最大の強敵」と自身が評するアフマダリエフとの対戦。勝てば世界4階級制覇王者の“カネロ”ことサウル・アルバレス(メキシコ)を抜き、単独で世界最多5度目の4団体同時防衛となる。
アフマダリエフ戦は今年3戦目で、12月にはサウジアラビアでの興行、来年5月には東京Dで中谷との対戦が計画されている。年末の興行は当初、WBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)と5階級制覇を懸けて対戦するプランもあったが、その後に控えている中谷戦を見据えて路線変更した。

井上は「自分自身、中谷潤人という選手を高く評価している」と敬意を示し「しっかりとスーパーバンタム級で戦って、そこに照準を合わせていきたい」と語った。陣営の大橋秀行会長は「フェザー級に上げてから戻すのは現実的ではない。自分が止めました」と説明。12月の試合もスーパーバンタム級で戦う見込みだ。
井上は2012年のプロデビュー後、ライトフライ級、スーパーフライ級、バンタム級、スーパーバンタム級と、3度階級を上げた。負けなしの怪物だが、世紀の夢対決に備えてフェザー級の転向は“先送り”となった。
会見にはWBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)も同席。武居は同興行で同級1位クリスチャン・メディナ(メキシコ)との防衛戦に臨む。興行は、NTTドコモの映像配信プラットフォーム「Lemino」で独占無料生配信。戦績は32歳の井上が30勝(27KO)、30歳のアフマダリエフが13勝(10KO)1敗。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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