「お金より、やりがいかな」 プロの道蹴って集まった銀行員軍団、リーグH初代女王へ好発進【ハンドボール】

トーナメントで抜群の強さ、シーズン5位からの下剋上に自信
岡田や下馬場ら主力の多くは大学日本一の大体大出身。昨年大体大を卒業したCB松浦未南も「強いチームで勝つよりも、これからのチームの方がおもしろいと思った」と入行を決めた。他チームからのプロとしての誘いに「正直、お金のことを考えると」と本音も明かしたが「お金より、やりがいかな」と仕事との両立を選んだ。
1992年に香川銀行クラブとして創設。就任21年目の亀井監督は「日本リーグに入りたいという希望を会社が認めてくれて、3年前に日本リーグに入ることができた」。日本リーグ入りと同時に銀行側のサポートも厚くなり、チーム名に「シラソル」(スペイン語でひまわり)の愛称を加えた。「会社への、地元への恩返しがしたいという思いは強いです」と感謝の言葉を口にした。
リーグ戦ではRS5位に何とか滑り込んだが、一発勝負のトーナメントでは抜群の強さを発揮する。昨年12月の日本選手権では準々決勝で6連覇を目指した北國ハニービー石川を破って初のベスト4入りを果たすと、勢いに乗って初の日本一まで上り詰めた。一発勝負の強さがあるだけに「リーグH初代王者」も夢ではない。
準決勝で対戦する鹿児島にはRSで3連敗しているが、日本選手権決勝では勝利。「その時のリベンジを狙ってくるので、手ごわいと思う」と下馬場。それでも、初優勝への思いでチームは結束。「明日も勝ちにいく」と、得点源の岡田は力強く話した。「下剋上」の「初代女王」まであと2つ。アマチュアとして、企業チームとして「プライドを持って戦いたい」と下馬場は言い切った。
(THE ANSWER編集部)
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