UAE24歳ラリ、ヒジャブ被った“歴史的熱演”に海外賛辞「魅惑のスケーティングだ」
ユニバーシアード冬季大会(ロシア・クラスノヤルスク)のフィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)は8日、ヒジャブを被ったスケーターとして話題のザーラ・ラリ(UAE)が登場。果敢に3回転ジャンプに挑戦し、得点こそ24.90点と伸び悩んだが、中東の選手が冬季世界大会に出場するという歴史的一歩を刻んだ。海外メディアは実際の演技を動画付きで公開し、「魅惑のスケーティングだ」と喝采を送っている。
UAE史上初の冬季ユニバーシアード出場、「彼女は先駆者だ」と称賛の声
ユニバーシアード冬季大会(ロシア・クラスノヤルスク)のフィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)は8日、ヒジャブを被ったスケーターとして話題のザーラ・ラリ(UAE)が登場。果敢に3回転ジャンプに挑戦し、得点こそ24.90点と伸び悩んだが、中東の選手が冬季世界大会に出場するという歴史的一歩を刻んだ。海外メディアは実際の演技を動画付きで公開し、「魅惑のスケーティングだ」と喝采を送っている。
国際大学スポーツ連盟(FISU)が主催する学生を対象にした国際大会として行われるユニバーシアード。世界から若きスケーターが集った世界大会でラリが歴史的一歩を刻んだ。
名前がコールされると、客席でUAEの国旗が揺れる。大きな歓声に包まれ、リンクに登場したラリは頭から耳まで、髪をすっぽりと覆ったグレーのヒジャブを着用。冒頭の2回転アクセルは転倒したが、温かい拍手が送られる。続く3回転サルコーはバランスを崩したが、なんとか堪えた。中盤以降は練習の跡が伺えるステップ、スピンを披露し、しっかりとSPを演じ切った。
その価値を知る会場からは大歓声。ラリ自身もやり切った表情を浮かべた。得点は24.90点と伸び悩んだが、大事なことは結果じゃなかった。それを証明するようにIOC運営の五輪専門サイト「オリンピックチャンネル」公式ツイッターは「UAEのアイス・プリンセス、ザーラ・ラリと彼女の魅惑のスケーティング」という賛辞とともに実際の演技をノーカットで速報した。