なぜ、川口能活が“普通の会社員”にサッカーを教えたのか 異色の試みの狙いは…
昨季限りで現役引退したサッカー元日本代表GK川口能活氏が5日、都内で行われた「GROWING教室byスポーツくじ(toto・BIG)スポーツ再チャレンジ! 川口能活 熱血!大人のサッカー教室」に指導者として登場。ワールドカップ(W杯)に4大会出場した日本サッカー界の名手が教えたのは、仕事帰りの会社員ばかりだった。異色の教室の狙いとは――。
「GROWING教室」で運動不足のサラリーマン世代にサッカー教室を実施
昨季限りで現役引退したサッカー元日本代表GK川口能活氏が5日、都内で行われた「GROWING教室byスポーツくじ(toto・BIG)スポーツ再チャレンジ! 川口能活 熱血!大人のサッカー教室」に指導者として登場。ワールドカップ(W杯)に4大会出場した日本サッカー界の名手が教えたのは、仕事帰りの会社員ばかりだった。異色の教室の狙いとは――。
午後6時過ぎ。すっかり日が暮れ、高層マンションが立ち並ぶ豊洲のフットサルコートに一人、また一人と仕事帰りの大人が集まってきた。この日の参加者は30~50代、約40人の男女。イベントの背景にあったのは、スポーツ庁が17年に行った世論調査で働き盛りのこの世代のスポーツ実施率が他の世代と比べ、低かったことにある。
仕事や育児に忙しい人たちにもう一度、スポーツをする楽しさを知ってもらいたい。そんな主旨に25年間、プロの第一線を走り続け、スポーツの面白さを知る川口氏が賛同し、“普通の大人”にサッカーを指導する異色の試みが実現。多くの参加者は残業を切り上げ、午後7時から2時間に渡る“能活先生”の夢レッスンに参加した。
サッカー未経験者はもちろん、最近は運動機会が減ってしまっている人も多く、掛け声で再三飛んだのは「無理せず!」「怪我なく!」の声。それでも、世代的にアイドルだった川口氏の指導あって、パス交換からシュート練習、ミニゲームまで参加者は溌剌として動き、一様にスポーツで汗を流すことを楽しんでいる様子だった。