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ハンドボール43歳宮崎大輔がコートに別れ 突然の監督退任、現役には未練「『引退』は絶対言わない」胸中吐露

ハンドボール界の未来へ「『メジャー化宣言』の思いは変わらない」

 ファンのために、ハンドボールのために、そう言い続けてきた。テレビ番組の「スポーツマンNO1決定戦」では06、08、09年と他競技のトップアスリートを抑えて優勝。身体能力の高さをアピールし、ハンドボールの「アイコン」として、魅力を発信した。積極的にメディアにも露出して競技のメジャー化を宣言してきただけに、リーグHのスタートなど今後のハンドボール界にも気を配る。

「Bリーグの盛り上がりはすごいし、SVリーグも人気がある。バスケットボールやバレーボールが変わったのだから、ハンドボールにだって可能性はある。日本代表は強くなってきているし、新しいリーグも始まった。『メジャー化宣言』という思いは、コートを離れても変わりません」

 プレーオフ進出の望みが消えて迎えるレギュラーシーズン最終戦は24日。大田区総合体育館でのわくながHC戦後、宮崎監督はあいさつに立つ。ファンとチームへの感謝を述べ、長く愛してきたハンドボールへの「決別」を口にする。ただ、こだわりはある。

「ずっとハンドボールから離れるつもりはありません。どういう形であっても、また戻ってきたい。戻ってきます。だから『また会いましょう、お元気で』というつもり。先のことは分からないけれど、それが今の一番の気持ちです」

 精一杯の笑顔を見せながら、正直な思いを明かした43歳。現実的には、これが最後の「表舞台」になる可能性もある。それでも目指すのは再起の日。「ミスター・ハンドボール」は魂を残したまま、コートに別れを告げる。(荻島 弘一)

(THE ANSWER編集部)


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