フィギュア国別対抗戦

　フィギュアスケートの国別対抗戦は18日、東京体育館で男子フリーが行われた。前日一時は発熱がありながらもショートプログラム（SP）で5位になった佐藤駿（エームサービス・明大）は解熱して迎えたこの日、169.62点の4位となった。演技中盤から体力が尽きかけ「これ死にそう……と思ったんですけど、応援を聞きながら最後までやれた」と声援に感謝した。

　フィニッシュ後は思わず両手をリンクにつくほど。ギリギリの戦いだった。前日、一時は38.4度の発熱があった佐藤。この日のフリーは解熱した状態で臨んだが、体力は戻り切っていない。それでも冒頭の4回転ルッツを綺麗に決め、続く4回転―3回転の連続トウループも成功した。

　しかし中盤から体力が尽き欠ける。「これ死にそう……と思った」というほど。スケートの調子は良かったが、問題は最後まで持つかだった。「ああ、これヤバいぞと。案の定、後半はかなりしんどかった」と挫けかけたが、ファンや日本チームからの声援に後押しされ、何とか演技を完遂した。

　今季最終戦で苦難を乗り越えた。来季はフリーで新たな曲を選ぶ予定。「（体調不良は）もう勘弁かなと思うんですけど。オリンピックシーズン、全日本とかでなってしまったら元も子もない。コンディションの調整をしっかりしたい」と来季は体調万全で駆け抜ける。