重かった足、ダブルアクセル転倒「降りられる力が私に足りない」

――疲労があった。足は重かったか。

「ちょっと重かったかなというところはありますね。6練（6分間練習）から少し重さは感じていたんですけど、とりあえずアクセルは左足を信じて跳んでみたら、浮きすぎちゃって。やっぱりああいう時に降りられる力が、本当に私に今足りないなっていうところなので。どんな空中姿勢であろうと降りてくる、パワーの強さみたいなものは絶対に来シーズン備えていきたいなと実感した今日のアクセルでした。来シーズンに向けて、膿を出し切ったという風に捉えて。フリーまた振り切ってできたらと思います」

――氷は掴みづらかったか。

「全然悪い氷じゃないので、本当に今日は自分のコンディションって感じですね。本番の時のちょっと浮き上がりの悪さとか、コントロールがいつもと感覚違うなっていうところで少しずつずれていったので。フリーは一本一本、今の自分のコンディションにあった最善の跳び方をしっかり考えながら丁寧に跳べたらと思います」

――今回のようなアクセルを降りきれるためにどんなトレーニングをしたいか。

「どんなシチュエーションでも降りてこられるっていう強さを身につけたい思いは確かなんですけど、How toがなんか今のところ『気合い』『根性論』でしか見当たらなくて。練習から降りてはいるんですけど、やっぱりこのシーズン終わりのコンディションの時にちょっと緩んじゃうっていうところ。そこがパワーの平均値的なのがちょっと低めかなっていうところがあるので。誰しも疲れている状態でこの大会を迎えているので、根本的に体力の底上げみたいなところを頑張れればと思います」

――明日はどんな応援を楽しみたいか。

「世界選手権のフリーを準備しているわけではないので。本当に明日一日だけは心の底から楽しんで応援したいですし、やっぱりその方がいい感じにリラックスできて、フリーにいい感覚で臨めると思う。今すごいダブルアクセルで転んだことだけが本当に悔しい。演技が全体的に固まっちゃったっていう、悔しさをまだ全然引きずっているんですけど、やっぱり初めての国別対抗戦で楽しむって決めていたので。応援を全力でやらせていただきます」