大雨の女子ゴルフ激闘でも淡々と優勝 安田祐香が「怒るのは無駄」と高校時代に培った冷静さ
女子ゴルフの国内ツアー、富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日が13日、埼玉・石坂GC(6585ヤード、パー72)で行われ、1打差の2位で出た24歳の安田祐香(NEC)が通算9アンダーで並んだ3人のプレーオフを4ホール目で制した。大雨の激闘で逆転し、昨年9月以来7か月ぶりのツアー通算2勝目。計22ホールでピンチをしのぎながらプレーし、優勝会見でミスが出ても淡々とできる理由を語った。

富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日
女子ゴルフの国内ツアー、富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日が13日、埼玉・石坂GC(6585ヤード、パー72)で行われ、1打差の2位で出た24歳の安田祐香(NEC)が通算9アンダーで並んだ3人のプレーオフを4ホール目で制した。大雨の激闘で逆転し、昨年9月以来7か月ぶりのツアー通算2勝目。計22ホールでピンチをしのぎながらプレーし、優勝会見でミスが出ても淡々とできる理由を語った。
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安田が長い“我慢大会”に勝利した。気温11.4度。朝から降る雨は次第に強くなり、体は冷え切っていた。PO4ホール目。河本結のボギーが確定した後、2メートルのバーディーパットに入ったが、必ずしも「これを決めて」とは思わなかったという。
「半々の気持ちでした。手がかじかんで感覚もなかったですし、合わせにいきました」
タップインで優勝決定。河本とハグで健闘を称え合い、安堵の笑みを浮かべた。優勝スピーチでは感極まったが、優勝会見になると淡々と喜びを表現した。
「一番はうれしいです。『天気が悪くて、耐えるゴルフをしよう』という目標をやり遂げたのがうれしいです」
昨年9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで初優勝。当時は荒天で27ホールの短縮競技になり、「今回はしっかり戦って勝ちたいという思いはありました」と明かした。
首位に1打差からのスタート。ショットの調子は万全ではなく、幾度もピンチに見舞われた。9番パー4は第1打を左の林に入れ、第2打はフェアウェーに出すだけ。だが、第3打をピン3メートルにつけてパーセーブした。16番パー3は第1打で右にプッシュ。抜けていればOBだったが、木に当たったボールはバンカーへ。25ヤードの第2打をピン1メートルにつけてパーを拾った。
POに入ってからも、河本に優勢に立たれていた。2ホール目でパーパットを決められず、「ダメかな」と覚悟もした。だが、河本が1メートル半のパーパットを外し、勝負は持ち越し。4ホール目で左のクロスバンカーからピン左2メートルにつけるスーパーショットを放った。
「2ホール目で同じバンカーに入れていて、状態がわかっていました。その時はグリーンの右に外していたので、『リベンジしよう』という思いでした」