「解雇されるべき」“疑惑判定”の世界戦裁いた審判を米記者が痛烈批判「職務怠慢の最たるものだ」
批判の矛先は統括組織にも
同記者は「より詳しい背景を説明すると、この試合に臨むデービスが圧倒的な支持を集め、マーケティング力と観衆の愛情を一身に背負っていたことを理解しなければならない。バークレイズセンターに集まった1万8000人以上のファンはタンクを観に来ていた」と改めて試合背景を説明した。
【PR】大谷翔平に「安心感」を与える一着 MVP&2冠王の“軸”を安定させるCW-Xのウェア
その上で「これはオブラートに包んでごまかすことはできない。ウィリスはルールの運用を怠ることで、一人の選手をもう一人の選手よりも優遇した。もう一度言うが、ウィリスは10カウントを始めていた。彼のプロ意識はすぐに発揮されていた。やるべきことは何かわかっていた。でも、まったく別のことが起こった」と、疑惑の9回を統括した。
最後に「ウィリスの行動の悲劇的な結果は、試合が引き分けと宣告されたことだった。もしウィリスがノックダウンを正しくカウントしていたなら、アンダードッグのローチは、自分の人生を変えることになる、キャリア最大の勝利を手に入れたかもしれない。それとは反対に、タンクがライト級のベルトを逃げ切って持ち帰る結果となってしまった」と嘆くと、「ウィリスは長年にわたり堅実な審判だったが、重大な欠点があったのは今回が初めてではない」と断罪した。
またアブラモウィッツ記者の矛先は、10回にリプレイ検証をしたにもかかわらず、何のアクションも取らなかったニューヨーク州アスレチックコミッション(NYSAC)にも及んだ。「NYSACは、これほどあからさまな違反をお咎めなしにすることを許してはならない。すなわち、ウィリスが審判を続けることを許してはならない」と語気を強めた。
続けて「彼はこの件から復活してはならない。彼の行動はこの競技においてそれほど害を及ぼすものだった。土曜日に起きたことは有害だった。世界的にこの競技を傷つけた。NYSACも栄光を担うことはできなかった。彼らは最初の仕事――すなわち、スティーブ・ウィリスが二度と彼らの為に仕事をしないようにすること――を片付けた後に自分たちで調査を行うべきだ」と最後まで糾弾し続けていた。
(THE ANSWER編集部)
