統一戦を描く中谷の対戦候補「その3人なら…」

　2023年10月に元世界2階級制覇王者ルイス・コンセプション（パナマ）に8回TKO勝ちした挑戦者。右構えで強打を持つ相手に、王者は技術の引き出しで応戦していく。

「僕も（上半身を）起こして戦うこともできる。対峙して、相手が何をやるかでスタイルを変えていきたい。相手は下がるイメージもあるけど、メキシカンは気持ちも強い。前に出てくることも想定しています。前の手にパワーがあるので、そこを散らしていきたい」

　減量は残り3、4キロと順調だ。日本人が主要4団体の世界王座を独占する階級。最強の呼び声高い中谷は「バンタム級では統一戦をしたい。その3人なら誰でも」とどっしり構え、「そのためにしっかり勝ちたい。今はクエジャルに集中します」と隙を見せなかった。

「ビッグバンの新ニックネームを思わせるシーンをお見せしたい。練習で濃縮させたものを2月24日に爆発させられれば」。4戦連続のKO勝ちは、またもド派手に飾ってくれそうだ。

○…同興行では、WBA世界バンタム級王者・堤聖也（角海老宝石）が、元WBC世界フライ級王者でWBA世界バンタム級4位・比嘉大吾（志成）と初防衛戦を行う。WBOアジアパシフィック（AP）バンタム級王者・那須川天心（帝拳）も、同級ノンタイトル10回戦で前WBO世界同級王者ジェイソン・モロニー（オーストラリア）と対戦。他のバンタム級王座はIBFに西田凌佑（六島）、WBOに武居由樹（大橋）が就き、日本人が主要4団体を独占している。