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那須川天心、成長の「右」で前世界王者封じへ 公開スパーで巧みなジャブ披露「自由にできてる」

負ける気がしないと自信を見せた那須川【写真:浜田洋平】
負ける気がしないと自信を見せた那須川【写真:浜田洋平】

「そうとう頭を使う試合。僕はIQが高い(笑)。負ける気がしないです」

 モロニーは2020年10月、WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者だった井上尚弥(大橋)に7回KO負け。再起後5連勝で23年5月に世界王座に就いた。初防衛後、昨年5月に東京Dで武居由樹(大橋)に判定負けし、王座から陥落。今回が再起戦となる。技術に定評があり、穴のないバランスの取れた強敵に対し、那須川の実力が試される。

 この日は現役時代にミドル級で戦い、身長190センチ近くあるカルロス・リナレストレーナーともミット打ち。大きな体で圧力をかけられ、相手が出てきた時の対処法を磨いた。「何が起こるかわからない。出てくる可能性もある。そこで下がりながら攻撃するのを意識しています」と試合巧者のモロニー対策を積んだ。

「自分の手札を増やす練習をしてきた。どういう状況になっても大丈夫。攻めてきても来なくても大丈夫。そう思えるトレーニングをしてきた。中間距離の戦いになると思う。そこを制した方が勝つ。遠距離、近距離の2択で見る人が多いけど、その間が大事。そうとう頭を使う試合になる。僕はIQが高いですから(笑)。負ける気がしないです」

 那須川は昨年10月の前戦で大差判定勝ち。転向5戦目で初挑戦だった地域タイトルを獲得した。現在はWBA2位、WBC3位、WBO3位、IBF13位と主要4団体全てで世界ランク入り。陣営は今年秋以降のプロ8~10戦目に世界初挑戦させることを想定してきた。モロニー戦をクリアできなければ、世界挑戦は遠のくことになる。

○…同興行では、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)が同級6位ダビド・クエジャル(メキシコ)と3度目の防衛戦を行う。WBA世界同級王者・堤聖也(角海老宝石)が、元WBC世界フライ級王者でWBA世界バンタム級4位・比嘉大吾(志成)と初防衛戦。他のバンタム級王座はIBFに西田凌佑(六島)、WBOに武居由樹(大橋)が就き、日本人が主要4団体を独占している。

(THE ANSWER編集部)

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