桃田賢斗「今年のテーマはスピード」 収穫強調も課題は…「どこまで持続できるか」
2019年の桃田は、スピードを上げて攻めていく。今季最初の海外遠征に出ていたバドミントン日本代表が28日に帰国し、インドネシアマスターズで準優勝した男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)は、スピードアップの向上に手ごたえを示した。
インドネシアマスターズでは強豪を連破
2019年の桃田は、スピードを上げて攻めていく。今季最初の海外遠征に出ていたバドミントン日本代表が28日に帰国し、インドネシアマスターズで準優勝した男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)は、スピードアップの向上に手ごたえを示した。
桃田は、今季初戦となったマレーシアマスターズ(1月15~20日)で初戦敗退。同世代の西本拳太(トナミ運輸)との日本勢対決に敗れ、思わぬ黒星スタートとなった。しかし、桃田は「1週目は、ちょっと準備不足。休養からの切り替えがうまくできなかった。同級生である西本選手に負けて目が覚めた」と話したとおり、翌週のインドネシアマスターズ(1月22~27日)では、順調に勝利を重ねて準優勝した。
準々決勝では、昨年2度敗れたアンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)にストレート(21-9、21-10)で圧勝。準決勝は、昨年9月に奪うまで世界ランク1位に君臨していたビクター・アクセルセン(デンマーク)を21-15、21-4で圧倒した。特に、スピードが武器でハイペースのラリーに持ち込むギンティンは、日本代表の朴柱奉ヘッドコーチも警戒対象に名前を挙げる、桃田が苦手とするタイプの選手だが、相手の地元で完勝した。桃田は「スピードを今年のテーマにしている。アンソニー選手とのスピード勝負でも良いプレーができたと思っているし、準決勝でも良いパフォーマンスができて、その面では収穫があった」と手ごたえを示した。
残念ながら、決勝戦では若手有望株である21歳のアンダース・アントンセン(デンマーク)に1-2(16-21、21-14、16-21)で敗れ、今季初タイトルは逃したが「あのスピードをどこまで持続できるか。(ファイナルゲームまでもつれ込んだ)決勝では約80分の試合でバテてしまったので、あれを100分、120分続けられるように、またイチから土台を作っていきたい。多分、決勝では緊張もあって、いつもより力が入り、うまく取り組むことができなかった。次のドイツオープンに向けて準備したい」とさらなる上積みに意欲的だった。