井上尚弥、アマ時代にまで米リング誌脚光「若い年代から際立ったものを持っていた」
アマ時代に培われた技術が今に生きている
そして、アマチュア時代の培われた技術も、モンスター完全開花の下地となったという。
高校3年時にアゼルバイジャンのバクーで行われた2011年の世界選手権の3回戦でヨスバニ・ベイティア(キューバ)に判定負けを喫した一戦を例に挙げ、「彼をスペシャルな存在たらしめているのは基礎技術で、パワーではないことが分かる。イノウエのバランス、フットワーク、正確性、距離の取り方は18歳のフライ級の選手として確かなものだった」と持論を展開している。
そして、プロ前夜の井上について「アマチュア時代に5つの分野で成長した」と高く評価。タイミング、ジャブ、ボディショット、経験、フィジカル面という5部門での進化も追い風となり、「プロ20戦を経験する前に、ボクシング界に嵐を巻き起こすパウンド・フォー・パウンドレベルのボクサーでありパンチャーになったのだ」と評価している。
ボクシングのバイブルの名物編集長が、知られざるアマチュア時代にまでフォーカスするほど。世界的レジェンドへの階段を一段ずつ上がっている。
(THE ANSWER編集部)