メイウェザー、米で議論が再燃 “安全なマッチメーク”の是非「ボクシングを殺す?」
格闘技イベント「RIZIN.14」(さいたまスーパーアリーナ)で、キックボクシングの那須川天心(TARGET)にTKO勝ちしたボクシングの元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)。
米テレビ局がメイウェザーの足跡に再脚光
格闘技イベント「RIZIN.14」(さいたまスーパーアリーナ)で、キックボクシングの那須川天心(TARGET)にTKO勝ちしたボクシングの元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(米国)。キャリア50戦全勝のレジェンドはエキシビションマッチで10億円とも言われるファイトマネーを手に入れたが、勝てる相手としか戦わないという“マネーの流儀”に、米スポーツ番組の司会者は「ボクシングを殺していませんか?」と異議を申し立てている。
大晦日のリングで繰り広げられた圧倒的なメイウェザー劇場。笑みを浮かべながら那須川を圧倒し、わずか139秒で試合を終えた。テレビ中継はなかったが、米国のテレビ局でも、50戦全勝王者が積み上げてきた足跡は改めて話題になっているようだ。
米テレビ局「FOX」のトーク番組「フェアゲーム」に、元世界3階級制覇王者の“シュガー”こと、シェーン・モズリー氏がゲスト出演。2010年5月にメイウェザーに敗れている同氏は「フロイドは負けというものをあまりに恐れている」と力説。すると、司会のクリスティーン・リーヒー氏は、モズリー氏に対し「それはボクシングを殺していませんか?」と問題提起した。
すると、かつての名手は「それは考え方の違いだろう。彼は素晴らしいファイトで、巨額のマネーを手にしてきた。スポーツを殺すという部分も多少はあったかもしれないが、今はデオンテイ・ワイルダーら、ファイトするという流れが戻ってきているんだ」と持論を展開。世界ヘビー級タイトルマッチでタイソン・フューリー(英国)と名勝負を繰り広げたWBC世界王者ワイルダーら、“より強く”を求め、拮抗したバトルに挑むという最近のボクシング界での流れも説明していた。
図らずも那須川との一戦で、徹底的に勝利にこだわってきたメイウェザーの姿が再びクローズアップされた格好に。50戦無敗の男は現役引退後も様々な話題を呼んでいる。
(THE ANSWER編集部)