井上拓真、悲願の“兄弟戴冠”に米メディア賛辞「モンスターでなくとも世界王者だ」
ボクシングのトリプル世界戦が30日、大田区総合体育館で行われ、WBC世界バンタム級暫定王座決定戦で、同級5位の井上拓真(大橋)は同2位のタサーナ・サラパット(タイ)に3-0で判定勝ち。初挑戦で暫定王者となった。WBA世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)の弟としても海外から注目を集めた一戦で兄弟戴冠を果たし、米メディアは「必ずしもモンスターではないが、世界王者だ」と評価している。
大差判定勝ちで暫定王者に…試合後は兄・尚弥らとリング上で一家集合写真
ボクシングのトリプル世界戦が30日、大田区総合体育館で行われ、WBC世界バンタム級暫定王座決定戦で、同級5位の井上拓真(大橋)は同2位のタサーナ・サラパット(タイ)に3-0で判定勝ち。初挑戦で暫定王者となった。WBA世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)の弟としても海外から注目を集めた一戦で兄弟戴冠を果たし、米メディアは「必ずしもモンスターではないが、世界王者だ」と評価している。
井上家によるバンタム級制覇という偉業を託された拓真の戴冠。試合後には父・真吾トレーナー、兄・尚弥に加え、母と姉も加わった最強一家で記念撮影に納まり、最高の瞬間を堪能した。
米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン.com」も「タクマ・イノウエは必ずしもモンスターではないが、今彼は世界王者と名乗ることができる」とタイトルを打って速報した。
圧倒的なパワーとスピード、爆発的なスタイルから「The Monster」の異名で愛される兄とはスタイルが異なるが、妥当な勝利を飾ったとみている。
「(サラパットは)最後のゴングまで危険であり続けた。しかし、彼はイノウエにダメージを与えることができなかった。イノウエは最後の2ラウンドも足を有効に使い、リードを積み重ねる巧みなボクシングを続けた」
記事ではこう分析している。兄に続いて果たした戴冠。採点ではいずれも117-111の大差を手にしたモンスターの弟の技巧派ぶりが海外メディアから評価されている。
(THE ANSWER編集部)