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井上尚弥、米ヤフー選出“年間MVPボクサー”で堂々の2位「スーパースター寸前」

ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級トーナメントで準決勝進出を決めたWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)。バンタム級転向初年度の2018年は世界王者相手に2戦合計でわずか182秒でKO勝ちという圧倒的な強さを示したが、米メディアでは2018年のボクサー・オブ・ザ・イヤーのファイナリストに堂々の選出を果たしている。

井上尚弥【写真:Getty Images】
井上尚弥【写真:Getty Images】

米ヤフーが2018年最優秀ボクサー選出、ファイナリスト2人に残る

 ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級トーナメントで準決勝進出を決めたWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)。バンタム級転向初年度の2018年は世界王者相手に2戦合計でわずか182秒でKO勝ちという圧倒的な強さを示したが、米メディアでは2018年のボクサー・オブ・ザ・イヤーのファイナリストに堂々の選出を果たしている。

 米ヤフースポーツでは2018年の世界ボクシング界の最優秀選手を選出。クルーザー級統一王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)とともに「The Monster」がファイナリストに選ばれている。特集では理由をこう紹介している。

「イノウエは米国で歴史的に人気のあるとは言えない階級で戦っているにも関わらず、スーパースターの位置まで上り詰める寸前まできている。そして、彼は英語も話さない。しかしながら、彼には巨大なカリスマ的なパーソナリティーを持つ。そして、常に興味を惹きつけるようなパンチ力を持っているのだ」

 ミドル級など中重量級が人気を誇る米国で、軽量級はさほど人気を得ていない。対戦を盛り上げるトラッシュトークもない真面目な3階級王者だが、昨年9月のスーパーフライ級の祭典「Superfly」でのアントニオ・ニエベス(米国)戦で一度リングに上がっただけの米国でも「スーパースター寸前」という人気を博しているという。

 その人気の理由はカリスマ性とともに階級離れしているハードパンチにあり、それはパウンド・フォー・パウンド(PFP)上でヘビー級の世界王者を凌ぐほどだという。

「デオンテイ・ワイルダーはボクシング界最大のパンチャーとしばし呼ばれる。それは事実かもしれないが、PFPの世界では、誰一人、イノウエよりも強烈なパンチを放つことはできない。彼はキャリアが浅い。まだ25歳で2012年までプロ転向しなかったが、彼は近年のボクシング界で最高のボディーパンチャーの1人だ」

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