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大谷発言から派生した競技愛 那須川天心が囲み取材で長語り「自分の競技を誇れない奴は…」

ボクシングの7大世界戦興行に出場する選手たちが11日、都内のホテルで会見した。13、14日に東京・有明アリーナで行われる異例の2日連続世界戦興行。WBOアジアパシフィック(AP)バンタム級1位・那須川天心(帝拳)は、14日に同級2位ジェルウィン・アシロ(フィリピン)との王座決定戦10回戦に臨む。波紋を呼んだ発言から話題が派生し、競技愛を溢れさせた。戦績は26歳の那須川が4勝(2KO)、23歳のアシロが9勝(4KO)。

王座決定戦10回戦に向け、会見を行った那須川天心【写真:中戸川知世】
王座決定戦10回戦に向け、会見を行った那須川天心【写真:中戸川知世】

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 ボクシングの7大世界戦興行に出場する選手たちが11日、都内のホテルで会見した。13、14日に東京・有明アリーナで行われる異例の2日連続世界戦興行。WBOアジアパシフィック(AP)バンタム級1位・那須川天心(帝拳)は、14日に同級2位ジェルウィン・アシロ(フィリピン)との王座決定戦10回戦に臨む。波紋を呼んだ発言から話題が派生し、競技愛を溢れさせた。戦績は26歳の那須川が4勝(2KO)、23歳のアシロが9勝(4KO)。

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 世界戦7試合の陰に隠れるつもりはない。那須川は壇上の後列中央に着席。「入念に脂肪を削る作業をずっとやってきた」。ボクシング転向後最軽量の53.5キロがリミット。計量クリアに自信を見せ、「トレーニングだけじゃなく、世間ともしっかり勝負してきたつもり。それを回収して必ずいい結果で終わらせたい」と5連勝を誓った。

 会見後も取材対応。心境やコンディションなどについて語った中、「世間との勝負」を深掘りする質問も。最近は出演した情報番組内でドジャース・大谷翔平投手について“テレビつければ大谷選手ばかり。飽きちゃわないですかね”いった趣旨の発言がネットを中心に賑わせた。「ちょっと(波紋を)呼んでますね」と苦笑いし、説明した。

「あの発言はその選手に言ったわけじゃないので。でも、そこだけ切り取られて回されてしまっている。僕は良い炎上だと思っています。あれで見てくれる人が多くなったと思う。しっかり勝って回収して次の日のテレビのニュースにしてください(笑)」

「ボクシングもあるんだぞ」という想いだったのかと問われたが、「そういうわけではない」と否定。話はここから競技への想いに派生した。

「やっぱり競技者として一番思うのは、自分のスポーツを誇れないヤツはやる必要がないということです。俺はボクシングが一番面白いと思っている。『ボクシングより面白いものはないよね』って常に思っていますから。(大谷に関して)だから言ったわけじゃないですよ。

 ボクシング、格闘技より面白いものはないという気持ちは常に持っていますよ。そこはどのスポーツに対してもです。オリンピックを見てもそうですし、他の競技を見ても『いや、俺はボクシングやってんだから、ボクシングが一番楽しいでしょ』と思います。(周りが)そこをどう判断するかはわからない」

 他の競技を否定するわけではない。それぞれにハマるものがあり、自分が今、最も熱中できるのが2つの拳だけで殴り合うこの競技。試合3日前の減量最終盤でも、20人ほどの記者に囲まれながら魅力を話し始めると止まらない。

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