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重鎮タラソワ氏、男子復活Vに捧ぐ“涙の喝采”に海外感動「この反応は極めて貴重だ」

フィギュアスケートのロシア選手権は21日、男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位のマキシム・コフトゥンが合計281.59点で3年ぶり4度目の優勝を果たした。故障などを乗り越えて復活した23歳の演技後、解説を務めていたロシアの重鎮タチアナ・タラソワ氏は涙ながらにスタンディングオベーション。母国の後輩に対して愛があふれた感動的なシーンを海外メディアが画像付きで「この反応は極めて貴重だ」と公開している。

コフトゥンの復活にタラソワ氏も歓喜した【写真:Getty Images】
コフトゥンの復活にタラソワ氏も歓喜した【写真:Getty Images】

コフトゥンの復活Vに思わず涙、立ち上がるも拍手できず…

 フィギュアスケートのロシア選手権は21日、男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)1位のマキシム・コフトゥンが合計281.59点で3年ぶり4度目の優勝を果たした。故障などを乗り越えて復活した23歳の演技後、解説を務めていたロシアの重鎮タチアナ・タラソワ氏は涙ながらにスタンディングオベーション。母国の後輩に対して愛があふれた感動的なシーンを海外メディアが画像付きで「この反応は極めて貴重だ」と公開している。


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 苦難を乗り越えた23歳に対する思いがあふれ出た。コフトゥンがフリーを迫真の内容で演じ切って会心のガッツポーズを炸裂させると、場内は一躍、大歓声に包まれた。故障など、苦しい時期を過ごしながら復活を印象づけた4分間。すると、現地の国営放送で解説を務めていたタラソワ氏は思わず、立ち上がった。

 スタンディングオベーションに加わるが、拍手を送れない。真っ青なストールを巻いた首元に両手を当て、こみ上げるものを堪えるように肩を揺らす。それほどの感動だったのだろう。隣で拍手を送っていた02年ソルトレイクシティ五輪金メダリストのアレクセイ・ヤグディン氏が肩に手をやり、慮ったほどだった。

 米フィギュア専門誌「IFSマガジン」公式ツイッターは実際の様子を画像付きで公開。「金曜日のフリースケートでのタチアナ・タラソワのマキシム・コフトゥンに対する反応は極めて貴重だ」とづづり、感激ぶりをレポートしている。

 タラソワ氏自身も自身のインスタグラムで「私はマキシムが戻ってきて本当に嬉しい。あなたはオリンピックで勝って成功を収めることができなかった。問題はこれだけではないけれど、一般的には全てとみなされてしまう」と期待されながら五輪に届かなかったコフトゥンを慮り、さらに復活に導いた陣営に対して「ありがとう」と感謝のメッセージをつづっていた。

 タラソワ氏といえば、ロシアのみならず、世界に知られるフィギュア界の重鎮。厳しい声を投げかけることもあるが、その裏には選手に対して誰よりも深い愛がある。そんな71歳の人柄がにじみ出た姿は感動を呼んでいた。

(THE ANSWER編集部)

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