次代の最強ボクサー中谷潤人の米LA合宿を直撃取材 150R過酷スパーを完遂、尚弥戦のイメージも…
夢に描く井上尚弥戦「自分がいけると思えばいきます」
2月に3階級制覇を達成し、7月の前戦では左ボディーストレートでわずか157秒の衝撃KO勝ちを飾った。世界で最も権威のある米専門誌「ザ・リング」の階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で9位に入る快挙。次代の最強ボクサーと目され、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥に次ぐ日本人2人目の1位君臨を近い将来の目標に掲げている。
井上戦の実現を描いているが、相手は1つ重いスーパーバンタム級。再来年頃にはさらに上のフェザー級に上げることが予想されるため、中谷は体づくりなどスーパーバンタム級に適応する時間が多いとは言えない状況だ。「無理はしない」と慎重な姿勢を貫きつつ、「流れで自分がいけると思えばいきます」と口にした。
「(自分は)身長があるので、体重は意識すれば勝手に増える。その辺りは問題ないかなというところと、多少の筋力的な肉付けは必要なものをイメージしています。やっぱり筋肉をつけるのもすぐにはできない。多少の時間は要するとは思いますが、人間できると思えばできちゃうので対応していきたいですね」
ただ、井上は今月4日に報道陣に対し「皆さんは中谷潤人がバンタム級で1位だとしているかもしれませんが、井上拓真は結構くせ者ですよ?」と弟のWBA世界バンタム級王者・拓真を引き合いに出した。コメントを記事で知った中谷は、言われるまでもなく拓真との統一戦をクリアする構えだ。
「まずは統一戦をやりたい。拓真選手を軽視しているわけでもないですし、リスペクトしている選手の一人。だから戦いたい気持ちがあります。同じバンタム級なので、そこでしっかり実力を示したい」
まずは2度目の防衛戦でのベルト死守へ、日本時間26日に帰国。米国で磨いた技術と精神力を携え、日本で暴れ回る。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)