悩める天才少女 パネンコワが“15歳の苦悩”を告白「変わる体重に慣れる事できない」
1食サラダのみの食事制限も…理想に挙げた日本人選手とは?
「私は人生において体重の問題があります。いつの時も痩せ型ではありませんでした。本当に小さい時でさえ。でも、すべてものを食べることを自分に許可して簡単にジャンプを跳んでいました。現時点では跳ぶために、転倒しないために、体重を維持する必要があります。ですので(食べることなど)少しだけ自分に許可します」
これまでは食事について気にすることはなくともジャンプを跳べていたが、現在は支障が生じているため、コントロールしているという。実際には「痩せなかった時、例えばサラダと鶏肉入りご飯を食べていました。さらに余分なカロリーを省く必要があった時はサラダだけ。朝食は以前はおかゆとリンゴを食べていましたが、今は何か一つだけです」とも明かしている。
今季に向け、トゥトベリーゼコーチのもとを去ったパネンコワ。「理由はあります。精神的なものです。心理的に苦しかった。私がイニシアティブをとって去りました」と語り、心の問題を理由として自らの意思で関係解消を決断したという。12月のロシア選手権でどんな成績が満足できるか問われると「たぶん、上位5位まででしょう」と打ち明けた。
ロシアでは目下、若いスケーターが次々と4回転ジャンプを成功。そんなライバルと戦っていくことについて「私は4回転サルコウを試したことがある。でも、それは私の道ではない。私は4回転ジャンプに必要な大きなスピードで滑れないから」と自分らしい道を歩むことを貫き、理想とするスケーターに日本の17歳を挙げている。
「私はプログラムをうまく表現することはできる。でも、スケーティング(スキル)がない。ワカバ・ヒグチのように滑りたいと、すごく思う。彼女も痩せ型の女の子ではないけど、すごく大きなスピードで滑り、すごく上手なスケーティングを見せる。まさにこれこそ私が得たいものなんです」
タイプが重なる樋口新葉(開智日本橋学園高)を手本としていることを語ったパネンコワ。まだ15歳。成長の余白は十分に残されている。再び輝きを取り戻すことを思い描きながら、大国ロシアの未来を担う天才少女は浮上を目指していく。
(THE ANSWER編集部)