田中希実「跳び上がって喜んでいい」 1500m5連覇&五輪内定に表情晴れやか「苦しんだ数年を思うと…」【陸上日本選手権】
今夏のパリ五輪代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第2日が28日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた。女子1500メートル決勝では、24歳の田中希実(New Balance)が4分01秒44で優勝。参加標準記録4分02秒50を突破し、5000メートルに続く2種目めの代表即時内定となった。初出場の16歳・ドルーリー朱瑛里(岡山・津山高2年)も出走。4分18秒16で7位だった。
陸上日本選手権
今夏のパリ五輪代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第2日が28日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた。女子1500メートル決勝では、24歳の田中希実(New Balance)が4分01秒44で優勝。参加標準記録4分02秒50を突破し、5000メートルに続く2種目めの代表即時内定となった。初出場の16歳・ドルーリー朱瑛里(岡山・津山高2年)も出走。4分18秒16で7位だった。
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田中は序盤から後続を突き放し、63秒で1周目を通過。オープン参加の選手2人とハイペースでレースを進めた。2分57秒でラスト1周へ。日本新記録も狙えるペースで残り250メートルに突入した。最後まで勢いを落とさず、5連覇を達成した。
取材エリアではいつも自分に厳しい田中だが、好タイムにこの日ばかりは表情が晴れやか。心境を「凄く不思議な気持ち」と表現し、「自分の中で会心の走りではなかったかなという思いもありつつ、最低限今やるべきことだったり、自分の中で一歩を踏み出すための地固めができたかな」と振り返った。
さらに「タイムに関しても、なんか少し不思議な感覚と言いますか、今まですごく苦しんでた数年のことを思うと、すごく跳び上がって喜んでもいいぐらいの記録に感じます」と笑みを浮かべた。
27日の予選では、田中が4分08秒16でオープン参加を除く全体トップで決勝進出。自己ベスト4分15秒50を持つドルーリーは、4分16秒69の組6着で予選を突破する健闘を見せていた。
田中は今年5月の世界最高峰ダイヤモンドリーグ(DL)・ユージーン大会5000メートルで14分47秒69をマーク。参加標準14分52秒00を突破し、昨夏のブダペスト世界陸上で8位入賞しているため、五輪代表に内定した。21年東京五輪で8位入賞した1500メートルは、五輪準決勝で出した日本記録3分59秒19が自己ベスト。1500メートルは5連覇、5000メートルは3年連続4度目の優勝が懸かっていた。
日本記録を持つ両種目に加え、今大会は2年ぶりに800メートルにもエントリー。同種目ではグランプリシリーズで3連勝を飾った16歳・久保凛(東大阪大敬愛高2年)らとの競演にも注目が集まる。29日に800メートル予選と5000メートル決勝、30日に800メートル決勝が行われる。
(THE ANSWER編集部)