尾崎将司の指導は「もっと振って」 飛ばし屋の20歳逸材・小林夢果、首位発進の裏に師匠の金言
女子ゴルフの国内ツアー・ニチレイレディスが14日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C(6584ヤード、パー72)で開幕し、ツアー未勝利の20歳・小林夢果(ヨコハマタイヤジャパン)が7バーディー、1ボギーの66で回り、6アンダーで首位発進した。今季のドライバー平均飛距離でツアー4位の飛ばし屋。尾崎将司の「もっと振って」という金言を胸に上を目指す。
ニチレイレディスが開幕
女子ゴルフの国内ツアー・ニチレイレディスが14日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C(6584ヤード、パー72)で開幕し、ツアー未勝利の20歳・小林夢果(ヨコハマタイヤジャパン)が7バーディー、1ボギーの66で回り、6アンダーで首位発進した。今季のドライバー平均飛距離でツアー4位の飛ばし屋。尾崎将司の「もっと振って」という金言を胸に上を目指す。
強みを存分に発揮した。7番パー5の第1打。小林は340ヤードをかっ飛ばし、最後は4メートルのバーディーパットを沈めた。4つのパー5は全てバーディー。「こんなにスコアが伸びるとは思わなかった。ショットがついてくれた」。昨季と比べ、ショットが「曲がらなくなった」というのが好成績を支えている要因だ。
高校3年時の2021年にプロテストに合格し、ジャンボ尾崎に師事する。師匠から「運動神経がいい」とお墨付きをもらうほどの逸材だ。昨季は4戦中予選通過は1度のみだったが、今季は最終予選会8位の権利で前半戦に出場。15試合でトップ10入り4度を誇り、今季のドライバー平均飛距離はツアー4位の255.85ヤードをマークしている。
飛距離を支えるのはジュニア時代から続ける強振。それでも師匠からは「もっと振って」と指導され、さらに磨きをかけた。気温の上昇とともに冬場より体がほぐれ、またも飛距離アップ。「暑いのも好き。夏がチャンスかな」。この日はキャディーバッグを新調。名前の刺繍をピンクから金色に変えた。
人気ブランド「スタージュエリー」のピアスも届き、「テンションは上がっていた」と気分上々でスコアも伸ばした。「1日目に伸ばさないと、2、3日目も良い感じで上がれない」。今季3度目の首位発進。好調の20歳が初優勝へ走り出す。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)