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笹生優花が2度目Vに涙「今回は父に恩返し」 3打差逆転で日本勢初の快挙「家族のサポートなくしてここに立つことはなかった」

女子ゴルフの今季海外メジャー第2戦・全米女子オープン(OP)は現地時間2日、米ペンシルベニア州のランカスターCC(6629ヤード、パー70)で最終日が行われ、3打差の5位で出た22歳の笹生優花(フリー)が5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68。通算4アンダーとし、逆転で2021年大会以来、2度目の優勝を成し遂げた。全米女子OPで2勝を挙げるのは史上16人目。海外メジャー2勝は日本勢初の快挙となった。

全米女子オープン、優勝セレモニーで涙の笹生優花【写真:Getty Images】
全米女子オープン、優勝セレモニーで涙の笹生優花【写真:Getty Images】

海外メジャー・全米女子オープン

 女子ゴルフの今季海外メジャー第2戦・全米女子オープン(OP)は現地時間2日、米ペンシルベニア州のランカスターCC(6629ヤード、パー70)で最終日が行われ、3打差の5位で出た22歳の笹生優花(フリー)が5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68。通算4アンダーとし、逆転で2021年大会以来、2度目の優勝を成し遂げた。全米女子OPで2勝を挙げるのは史上16人目。海外メジャー2勝は日本勢初の快挙となった。

 笹生は2番パー4でこの日最初のバーディーを奪うも、その後は我慢の戦い。6番パー3で痛いダブルボギーを叩きながらも、他の上位勢もスコアを崩す中で踏ん張った。勝負のサンデーバックナイン。12番パー3でこの日2つめのバーディーを奪って首位に並ぶと、13番パー5でも1メートルを沈めて連続バーディー。遂に単独首位に躍り出た。

 さらに15番パー4でもバーディー。小祝さくらとの同組で笑顔も見せる中、16番パー4では飛距離を活かしてワンオンに成功。連続バーディーで突き放した。17番パー3ではラインが読み切れずボギーを叩いたものの、最終18番パー4は第3打をグリーン手前からきっちり寄せてパー。ガッツポーズで締めくくった。22歳11か月13日での大会2勝目は史上最年少となった。

 セレモニーで優勝メダルとトロフィーを受け取った笹生は、英語のスピーチで「こんなに難しいコースを用意してくださってありがとうございます」と笑わせたが、その後は感極まって涙。「家族のサポートなくしてここに立つことはなかった。ファンの皆さん、私の戦いを支えてくれてありがとうございます、またすぐにお会いしましょう」と感謝した。

「ピンポジションが本当に厳しく、どうしようかと思っていた。これもランカスターがくれたいい体験だと思ってプレーしていた」ともコメント。日本人の父とフィリピン人の母を持ち、前回優勝時はフィリピンの国旗が掲げられた。「2021年の優勝は自分の母に恩返し。今回は父に恩返しです」と語った。

 笹生は2019年に日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストに合格。20年に国内女子ツアー2勝を飾り、21年に日本人として初めて全米女子オープンを制した。当時、19歳11か月17日。史上最年少タイ記録での優勝だった。昨年も全米女子プロで2位に入るなど実力を示してきた22歳が、再び頂点を掴んだ。

■笹生優花(さそう・ゆうか)

 2001年6月20日生まれ。日本人の父とフィリピン人の母を持ち、5歳から日本で暮らす。フィリピンに戻った8歳から父の影響でゴルフを始めた。18年のアジア大会女子個人戦で金メダル。19年の「オーガスタ女子アマ」では3位に入った。JLPGAプロテスト合格後は尾崎将司に師事。20年のJLPGAツアー・NEC軽井沢72でツアー初優勝を果たすと、次戦のニトリレディスも制して10代では宮里藍、畑岡奈紗に次ぐ史上3人目の2戦連続優勝を果たした。21年の全米女子オープンで海外メジャー初制覇。同年の東京五輪にはフィリピン代表で出場し、9位だった。五輪後に日本国籍を選択している。

(THE ANSWER編集部)

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