巷に渦巻く「井上尚弥は階級上げろ」論を名伯楽が一刀両断「すでに5階級だ。勘弁してくれよ」
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体タイトルマッチ12回戦が6日、東京ドームで行われ、王者・井上尚弥(大橋)がWBC1位の指名挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)に6回1分22秒TKO勝ちした。世界戦22連勝とした「モンスター」には、世界中から上の階級への転向が見たいと熱望する声が上がっているが、米名トレーナーは「彼が負けるのが見たいだけだ」とその要求を一刀両断している。
ネリに6回TKO勝利
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体タイトルマッチ12回戦が6日、東京ドームで行われ、王者・井上尚弥(大橋)がWBC1位の指名挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)に6回1分22秒TKO勝ちした。世界戦22連勝とした「モンスター」には、世界中から上の階級への転向が見たいと熱望する声が上がっているが、米名トレーナーは「彼が負けるのが見たいだけだ」とその要求を一刀両断している。
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「ブレッドマン」の異名で知られる米国の名トレーナー、スティーブン・エドワーズ氏は自身のX(旧ツイッター)を更新。辟易した様子で、このように記した。
「イノウエに階級を上げて欲しいとみんなが要求しているけど、彼はライトフライ級からスタートして、フライ級は飛ばしている。言ってみれば、“そういう奴ら”は階級を上げて欲しいんじゃなく、負けるのが見たいだけだ。すでに5階級だ。どれだけ上げれば良いと言うんだ? 勘弁してくれ」
ファンからは「ガーボンタ・デイビスはスーパーバンタム級からスタートしたのにみんながスーパーライト級で見たがっていたけど」と返信。この意見にエドワーズ氏は、こう反論した。
「デービスはフェザー級でスタートして、プロスペクトとしてライト級まで階級を上げた。スーパーフェザー級でタイトル獲得し、体重超過で王座を失った。みんながライト級まで上げろと言っているのは聞いていた、がスーパーライト級は聞かなかった。イノウエは既にそれよりもずっと多く階級を上げているし、もっと多くの王座を統一している。それでも十分じゃないと言われているんだ。彼はより多くの階級でもっと多くを成し遂げている」
さらに、エドワーズ氏は別の投稿で「私が言いたいのは、イノウエは確固たる地位を確立するに十分なことは達成しているということ。PFP1位級で現役のどのボクサーよりも多くを成し遂げている」と強調していた。その圧倒的な強さから、試合をするたびに階級転向の要求が起きる井上。名トレーナーは現実からかけ離れた要求には釘を刺していた。
(THE ANSWER編集部)