兄・尚弥に「最高のバトンを渡す」 東京D興行を彩る井上拓真がV2宣言「何もさせずにKOで勝つ」
ボクシングのWBA世界バンタム級(53.5キロ以下)タイトルマッチ12回戦が6日、東京ドームで行われる。5日は東京ドームホテルで前日計量が行われ、2度目の防衛を狙う王者・井上拓真(大橋)と、2度目の世界挑戦となる同級1位・石田匠(井岡)はともに53.4キロで一発パス。拓真はメインイベントで登場する兄・尚弥に「最高のバトンを渡す」と勝利を誓った。戦績は28歳の拓真が19勝(5KO)1敗、32歳の石田が34勝(17KO)3敗。
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ボクシングのWBA世界バンタム級(53.5キロ以下)タイトルマッチ12回戦が6日、東京ドームで行われる。5日は東京ドームホテルで前日計量が行われ、2度目の防衛を狙う王者・井上拓真(大橋)と、2度目の世界挑戦となる同級1位・石田匠(井岡)はともに53.4キロで一発パス。拓真はメインイベントで登場する兄・尚弥に「最高のバトンを渡す」と勝利を誓った。戦績は28歳の拓真が19勝(5KO)1敗、32歳の石田が34勝(17KO)3敗。
鍛え上げたボディーで体重計に乗った拓真は、計量を一発でパスすると、その場で両手の拳を握ってガッツポーズをつくった。対する石田も一発クリア。WBAのベルトを右肩に下げた163センチの拓真は、自身より10センチ高い石田と向き合い、火花を散らした。計量後に取材に応じた王者は「凄く良い感じで仕上がっている」と万全をアピールした。
メインイベントは、拓真の兄の世界スーパーバンタム級4団体統一王者・尚弥と元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)の歴史的一戦。井上兄弟が同じ興行で世界戦を行うのは、2019年11月以来4年半ぶりだ。「最高のバトンを渡すだけ」。拓真は2度目の防衛を果たし、4つのベルトの守る兄を後押しする。
前回2月24日の初防衛戦では世界戦初のメインイベントを務め、同級9位ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に9回44秒KO勝ち。涙のKO防衛を果たした。わずか2か月強と短い試合間隔だが、ほぼ無傷で終えたため東京D興行に参戦。「明日は何もさせずにKOで勝ちたい。もちろん、プロでやっている以上は(KOを)狙っていきたい」と2戦連続KOを誓った。