菅沼菜々が-6単独首位 右ひざ負傷の苦悩から目指す復活、1万超観衆に「見られるほど燃えます」
女子ゴルフの国内メジャー・ワールドレディスサロンパス杯は3日、茨城GC東C(6665ヤード、パー72)で第2日が行われた。14位で出たツアー2勝の菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)は6バーディー、1ボギーの67で回って通算6アンダーとし、1打差の単独首位に立った。今季は出場8戦で6度の予選落ちだったが、復調してショットに加え、硬くて速いグリーンにパットのタッチも合ってスコアを伸ばした。GWも重なったこの日のギャラリーは1万1721人。見られる程に燃えるアイドル気質の菅沼は「週末ヒロイン」になるべく、残り2日を「楽しむ」と宣言した。
ワールドレディスサロンパス杯第2日
女子ゴルフの国内メジャー・ワールドレディスサロンパス杯は3日、茨城GC東C(6665ヤード、パー72)で第2日が行われた。14位で出たツアー2勝の菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)は6バーディー、1ボギーの67で回って通算6アンダーとし、1打差の単独首位に立った。今季は出場8戦で6度の予選落ちだったが、復調してショットに加え、硬くて速いグリーンにパットのタッチも合ってスコアを伸ばした。GWも重なったこの日のギャラリーは1万1721人。見られる程に燃えるアイドル気質の菅沼は「週末ヒロイン」になるべく、残り2日を「楽しむ」と宣言した。
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最終18番パー5。菅沼が10メートルのバーディーパットを沈めると、大歓声が沸いた。ニコニコ顔の菅沼は会釈し、キャディーとグータッチ。心の中ではこうつぶやいていた。
「去年のいい時はこんな感じだったな……。やっぱり、声援があるとうれしい」
菅沼は2月に右ひざを痛め、人知れず苦しんでいた。シーズンに向けて最終調整の時期に練習、トレーニングができない時期が続いた。広場恐怖症で公共交通機関を利用できないため、沖縄開催の開幕戦ダイキンオーキッドレディスは欠場。それをプラスにも考えたが、シーズンインしてからも調子が上がらず、予選落ちを重ねていた。
「かなり焦りました。私は他人の成績も気にしてしまうので、週末に試合に出られないことが辛かったです。置いていかれている感じでした」
その間、自身のSNSには「オフにテレビに出たり、遊んでいるからだ」「練習をちゃんとしろ」などの心ないコメントが相次いだという。
「練習はしているし、オンオフはちゃんとしているのにアンチコメントが多くて……」
心を落ち着かせるためにコメント欄を封鎖。練習に打ち込む中で、負傷した右ひざをかばっているスイングになっていると気付いた。「下半身にしっかりと重心をかけて、スタンスの開きも抑えてみよう」。そのトライがはまり、ショットは復調。加えて、パットのタッチも合ってきた。
「もともと、硬くて速くてきれいなグリーンが好きなので、今週はタッチが合っています。すごくいい感じです」
もう1つのプラス材料は大ギャラリーだ。不調の間も熱心なファンがついてはいたが、上位にいることでさらに注目された。「見られる程に燃えてきます。幸せなことですし、ありがたかったです。もっと、たくさんの方々に来てほしいです」。プレー中はアイドルになり切る菅沼。「週末ヒロイン」と呼ばれるももいろクローバーZさながら、更なる大ギャラリーに囲まれることをイメージする。
「明日、明後日と週末に試合ができることがうれしいので、とにかく順位を気にせずに楽しみたいです。そして、いいプレーを届けたいです」
声援も力にショット、パットがかみ合い続ければ、初のメジャータイトルも見えてくる。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)