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井上尚弥に敗戦「価値がある」 優等生王者が謙虚にV2宣言「日本のボクシング文化をリスペクト」

時折笑顔を見せながら心境を語ったマロニー【写真:浜田洋平】
時折笑顔を見せながら心境を語ったマロニー【写真:浜田洋平】

「このスポーツに自分を捧げてきた」「ドウモアリガトウ」

 元K-1世界王者の武居は21年3月にボクシングデビュー以降、8勝(8KO)の連続KO勝ちを続けてきた。マロニーはボクサーにはないキックボクシング特有のリズムを警戒。母国では前日本バンタム級王者・堤聖也ら3人の日本人選手とスパーリングを重ねた。

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「(武居は)とても良い選手なので長い期間準備をしました。爆発力とスピードのある選手。ボクサーと違う距離の取り方がありますが、何をされても対応できる自信があります。集中力を切らさずにやる必要があるし、僕も集中力は持っていると思う」

 1990年のマイク・タイソン以来34年ぶりの東京Dボクシング興行。武居がデビューから全勝全KOで世界戴冠すれば、17年5月にWBC世界フライ級王座に就いた比嘉大吾(13試合)以来、日本人2人目の快挙だ。K-1とボクシングで世界王者になれば日本初の偉業。しかし、マロニーだって譲れない。

「試合の鍵は真のボクサーであること。このスポーツのために自分を捧げて努力してきました。だから、この大きな舞台に立てます。自分の20年のボクシングにおける想いがキーになるでしょうね。やるべきことはタイトルの防衛。勝利を確信しています」

 丁寧な受け答えに終始した会見。終了時に「ドウモアリガトウ」と笑った。その後は軽めのシャドー1回のみ披露。謙虚に意気込む“真の優等生”王者が、堂々と挑戦者を迎え撃つ。

○…興行はAmazon プライム・ビデオにて「Prime Video presents Live Boxing」の第8弾として独占生配信される。井上と武居のほか、井上の弟のWBA世界バンタム級王者・拓真(大橋)が同級1位・石田匠(井岡)と2度目の防衛戦を行う。WBA世界フライ級王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が同級3位・桑原拓(大橋)と初防衛戦。同じ興行で世界戦4試合は国内最多3試合を超える規模となる。

(THE ANSWER編集部)


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