ロバーツ監督がメディアの取材に対応

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は24日（日本時間25日）、本拠地ドジャースタジアムで行われたエンゼルスとのオープン戦に「2番・DH」で先発出場。2打数無安打1四球で、チームは5-3で勝利した。試合前には、解雇された水原一平通訳の件で高まる注目度を示す異様な光景が広がった。米記者が写真を公開すると、「数と圧がすごい」「カメラ多いな」と日本人ファンを驚かせている。

　無数のマイクやカメラが指揮官に向けられた。試合前のドジャースベンチ内。デーブ・ロバーツ監督が日米メディアの取材に応じた。取り囲む人、人、人。米カリフォルニア州地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のドジャース番ジャック・ハリス記者が「今日の試合前のデーブ・ロバーツの囲み取材では、かなりのメディア部隊がいる」と記し、異様な光景の写真を自身のXで公開した。

　米ファンから「かわいそうなデーブ」といったコメントが書き込まれた他、日本のファンからは「やっぱり今回の水原一平違法賭博騒動でドジャースに押し寄せてるメディアの数と圧がすごい…自分が大谷翔平選手ならこういった状況の中平常心でプレイ出来る気がしない」「心が痛い　はぁ」「カメラ多いな」と注目度の高さに驚く声が寄せられた。

　この日、解雇された水原一平通訳の件で、25日（同26日）に大谷が口を開くと複数の米メディアが球団広報からの情報として報じた。ハリス記者によると、ロバーツ監督はこの件について「いいことだ。正しい行動だと思う。彼（大谷）が自分の知っていることを話し、この状況についての考えを述べることは嬉しい。それでもう少し（状況が）明瞭になるだろう」と回答したという。

　水原通訳をめぐっては22日（同23日）、MLBが声明を発表。「ニュースメディアからのショウヘイ・オオタニとイッペイ・ミズハラが関与する疑惑を知って以来、情報を集めている。我々の調査当局は今日、この件について正式に調査のプロセスを開始した」と調査を開始したとしている。