一人で2勝早田ひなに脱帽、苦しめた19歳・横井咲桜「やりたいことを消された。相手の格が上」【卓球Tリーグファイナル】
卓球・ノジマTリーグの年間優勝を争うプレーオフ女子準決勝が23日、東京・代々木第二体育館で行われ、今季レギュラーシーズン2位の日本生命レッドエルフが同3位の日本ペイントマレッツを3-2で下した。パリ五輪代表の早田ひなは貫禄の2勝で決勝進出に貢献。24日の決勝は木下アビエル神奈川と対戦する。早田を苦しめながら2敗した19歳の横井咲桜、大嶋由美監督は勝者を称えた。観衆は1680人。
ノジマTリーグプレーオフ
卓球・ノジマTリーグの年間優勝を争うプレーオフ女子準決勝が23日、東京・代々木第二体育館で行われ、今季レギュラーシーズン2位の日本生命レッドエルフが同3位の日本ペイントマレッツを3-2で下した。パリ五輪代表の早田ひなは貫禄の2勝で決勝進出に貢献。24日の決勝は木下アビエル神奈川と対戦する。早田を苦しめながら2敗した19歳の横井咲桜、大嶋由美監督は勝者を称えた。観衆は1680人。
第1試合のダブルス(2ゲーム先取)は、日本生命がソン・メイヨウ&ソン・イジェンの中国人ペア、日本ペイントが橋本帆乃香&佐藤瞳のカットマン2人を送り出した。日本ペイントが2-0で先勝すると、シングルス(3G先取)の第2試合は、日本生命の19歳・赤江夏星が橋本に3-2の粘り勝ち。第3試合に登場した日本人トップの世界ランク6位を誇る23歳の早田は、昨年12月に1Gマッチで敗れた19歳の横井に3-1で勝利した。
第4試合で中国のハン・シキが大藤沙月にストレート負けし、勝負は1Gマッチの第5試合へ。早田がまたも横井と対戦し、一時は3-6とビハインドを背負ったが、自慢の強打などで6-6に追いついた。攻め続けて7-6と逆転。最後は11-9で獲り切り、一人で2勝を挙げる強さを見せた。
早田に2敗した横井は「強い選手なので思い切ってやるだけだと思って準備していた」と第3試合から強気を貫いたが、1G先取した後に早田の加えた変化にやられたという。
「1G目は相手も良い状態で試合ができていなかったけど、2G目からそれを変えてきていろんな引き出しがあると感じました。そこで対応しきれなかったのが一番悔しいです。自分のいいところは台上からのチキータ。それを防いできたし、こちらがツッツキで返すと、ゆっくりループを掛けてくる。自分のやりたいことを消されて、相手の格が上だなと思いました」
第5試合も最後まで激闘を繰り広げたが、「凄く緊張して固まってしまった。もうちょっと思い切って行けたらよかった」と反省が口をついた。大嶋監督も「やっぱり早田選手は世界選手権に出て、全日本でも優勝して苦しい時に相手に向かってこられる場面でも、勝負の懸かったところで経験が圧倒的に違う」と脱帽。「今回、経験させてもらったので少しずつ力にしたい」と雪辱を誓った。
日本生命は昨季ファイナルで神奈川に敗れ、リーグ初年度から続いた連覇が4でストップ。今回のプレーオフは伊藤美誠(スターツ)が欠場した。3位の日本ペイントは昨季レギュラーシーズン最終戦で敗れ、プレーオフ進出を逃していた。
今季の女子は6チーム制で実施。上位3チームがプレーオフに進出した。24日の決勝では、平野美宇と張本美和のパリ五輪代表のほか、木原美悠、長崎美柚を擁する今季1位の神奈川が待ち受ける。昨季はシーズン2位から初優勝した神奈川は、2年連続2度目の優勝が懸かる。
(THE ANSWER編集部)