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凄腕日本人カメラマンがとらえた井上尚弥の1枚に海外絶賛 WBC「技術、情熱、ボクシングへの愛」

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、5月6日に東京ドームで元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)との防衛戦を行うと発表されている。昨年は2人の王者を破って2階級4団体統一の偉業を果たしたが、その過程で激撮された1枚の写真をWBC公式が公開。日本人カメラマンに「技術、情熱、ボクシングへの愛に基づいている」と称賛を送っている。

井上尚弥【写真:荒川祐史】
井上尚弥【写真:荒川祐史】

海外から称賛される日本人カメラマンとは

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、5月6日に東京ドームで元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)との防衛戦を行うと発表されている。昨年は2人の王者を破って2階級4団体統一の偉業を果たしたが、その過程で激撮された1枚の写真をWBC公式が公開。日本人カメラマンに「技術、情熱、ボクシングへの愛に基づいている」と称賛を送っている。

 井上が目にも止まらぬスピードで繰り出すパンチが、相手の顔面に着弾した瞬間だ。

 WBCが公式インスタグラムに公開したのは、世界的ボクシングカメラマンの福田直樹氏が撮影した1枚だった。

 写っていたのは、昨年7月のスティーブン・フルトン戦で井上が右の一撃をお見舞いした瞬間。完璧にフルトンの顎をとらえていた。逞しい筋肉が盛り上がった右腕、そしてフルトンの揺さぶられた顔面からは汗がほとばしり、衝撃の強さが伝わってくる。

 投稿文面で「偉大なボクシング・カメラマン:ナオキ・フクダ。ナオキは日本で最も権威あるカメラマンの1人だ」と紹介されている福田氏は、米国で最も権威があるとされるボクシング雑誌「ザ・リング」で特集されたこともある名カメラマン。2010年に全米ボクシング記者協会(BWAA)の最優秀写真賞を日本人として初めて受賞しているほか、2012年度にはWBCの「フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」にも輝いている。

「フクダの才能は技術、情熱、ボクシングへの愛に基づいており、それが試合の重要な瞬間を捉えさせている」と、WBCは撮影技術のみならず精神まで称賛していた。

 この試合で井上は8回TKO勝ちを収めて同級2団体王者となると、昨年12月にはマーロン・タパレスに10回KO勝ち。ネリとの一戦に向けて6日の会見では「4団体の王者として相応しい試合をしたい。ネリに対して圧倒的な差で勝つことができれば、またステップアップできる。そういう試合ができるようにしたい。まずはこの試合に勝つことが大前提。内容的にはまずはこのネリに何もさせずに勝つ。そこを目指してあと2か月調整したい」などとコメントしていた。

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