「並みの大学生じゃない」 侍初スイングで二塁打…井端監督も村神様も驚愕させた20歳の大学生
「夢か現実かわからないくらいの舞台に」打席と違い超謙虚
3月25日生まれでまだ20歳の西川は、大活躍にもどこまでも謙虚だ。「初球からスイングするのは自分の持ち味だと考えている。シンプルに行くのがああいう結果につながってよかった」。その結果も、自分だけのものとは捉えていない。
「ファンの皆様が声援をくださって、自分たちの予想以上の力を出すことができた。夢か現実かわからないくらいの舞台に立たせていただいているので……」
龍谷大平安高(京都)から青学大へ進み、1年秋から東都大学リーグ戦に出場。昨春は打率.364、3本塁打、10打点でリーグ優勝に貢献し、MVPにも選出された。その後チームが18年ぶりに優勝した全日本大学選手権でも打率.467。侍ジャパン大学代表にも選ばれ、日米大学選手権で4番を張った。
今回の侍ジャパンには、西川を含め4人の大学生が選ばれている。前任の栗山英樹監督が新型コロナ禍で叶えることができなかったアマ選手の招集で、代表が目指す野球が球界に広まることや、次回のWBCへ向けて世代交代をゆるやかに進めるのが狙いだ。
その自覚も、西川にはある。「このような経験は限られた大学生しかできない。4人のうちの一人なので……これからの野球人生にプラスにしていきたい」。ドラフト戦線を騒がせること間違いなしの新星が大学ラストシーズンへ、最高のスタートを切った。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)