CS出場圏内から“転落”危機 バスケ島根主将、残り8秒で決めた意地の3Pに込めたメッセージ
バスケットボールB1リーグの島根スサノオマジックは、2021-22シーズンから2季連続でチャンピオンシップ(CS)に出場している。今シーズンも序盤戦から白星を重ね、3季連続のCS進出に向けて順調に歩みを進めているかと思われたが、主力選手の離脱も影響し1月下旬から5連敗を喫するなど足踏み状態に。3月2日と3日に行われたアルバルク東京との2連戦では、1戦目に87-79で勝利したものの、2戦目は80-90で敗れ、41試合終了時点でついにワイルドカード争い(各地区3位以下の成績上位2クラブがCS進出)で3番手に位置する群馬クレインサンダーズに23勝18敗で並ばれ、CS出場圏内転落の危機に立たされている。
3日のA東京戦に敗戦、安藤誓哉が語った足踏み続く島根の課題
バスケットボールB1リーグの島根スサノオマジックは、2021-22シーズンから2季連続でチャンピオンシップ(CS)に出場している。今シーズンも序盤戦から白星を重ね、3季連続のCS進出に向けて順調に歩みを進めているかと思われたが、主力選手の離脱も影響し1月下旬から5連敗を喫するなど足踏み状態に。3月2日と3日に行われたアルバルク東京との2連戦では、1戦目に87-79で勝利したものの、2戦目は80-90で敗れ、41試合終了時点でついにワイルドカード争い(各地区3位以下の成績上位2クラブがCS進出)で3番手に位置する群馬クレインサンダーズに23勝18敗で並ばれ、CS出場圏内転落の危機に立たされている。
2連勝で3日のA東京との第2戦に臨んだ島根だったが、相手の対策を前に苦戦を強いられた。特に攻撃の鍵を握るペリン・ビュフォードと安藤誓哉に対し、A東京が日本代表の吉井裕鷹、テーブス海を当ててきたことで、ボールムーブメントから滑らかさが失われてしまう。前日は19本のアシストを記録した島根だが、2戦目ではビュフォードの6本、ニック・ケイの3本と計9本にとどまった。安藤も27得点を挙げたものの、アシスト0本、ターンオーバー4本とコート上で孤立する場面も見られた。
「(A東京に)守備の強度を上げられたのもあって、コートが狭く感じた」と試合を総括した安藤は、チームの現状について、こう私見を述べる。
「正直、順位というものは60試合をやりきった後についてくるものだと思っています。もちろん、チャンピオンシップのスポット(出場権)は絶対に勝ち取りたいというものはあるのですが、チームとして『出しきること』ができていないのかなと感じます。今日で言うと、パスをすぐに返してしまう場面があって、ああいったシーンでそこで思いっきりドライブに行くとかが昨日はできていて……。やっぱり今日、あの局面でどれだけできるか(が大事で)、もしチャンピオンシップとなったら、1勝1敗になると明日(第3戦)もある。やっていかないと、どんどん出していかないと、3戦目になった時に力尽きてしまいます」
CSでの第3戦というと、島根にとっては過去2年の戦いが思い起こされる。島根はA東京と2季連続でCS準々決勝で対戦し、いずれも勝負は3戦目までもつれ込んでいる。一昨年は辛くもA東京に競り勝ったが、昨年は島根が2戦目、3戦目と連敗し敗退している。3季連続のCSでの対戦も十分予想されるだけに、島根としては第1戦を勝利して迎えたこの日、たとえ苦しい展開であっても「出しきる」ことが試された試合だったと言える。