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井上尚弥の次戦相手ネリとは? 山中戦でドーピング疑惑、重ねた体重超過…日本に因縁深い“悪童”

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が6日、都内で会見し、WBC同級1位のルイス・ネリ(メキシコ)と5月6日に東京ドームで対戦すると発表した。29歳のネリは2018年に日本での活動停止処分を受けていたが、2月に日本ボクシングコミッション(JBC)がライセンス申請資格の回復を認めると発表。山中慎介との世界戦で体重超過を犯すなど、度重なる問題行為で“悪童”のイメージを持つ日本のボクシングファンも多い。

ルイス・ネリ【写真:中戸川知世】
ルイス・ネリ【写真:中戸川知世】

井上尚弥と5月に東京ドームで対戦発表

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が6日、都内で会見し、WBC同級1位のルイス・ネリ(メキシコ)と5月6日に東京ドームで対戦すると発表した。29歳のネリは2018年に日本での活動停止処分を受けていたが、2月に日本ボクシングコミッション(JBC)がライセンス申請資格の回復を認めると発表。山中慎介との世界戦で体重超過を犯すなど、度重なる問題行為で“悪童”のイメージを持つ日本のボクシングファンも多い。

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 ネリと言えば2017年8月、WBC世界バンタム級王者だった山中に4回KO勝ちで王座を獲得したが、その後の薬物検査で陽性反応が出たことで問題に。故意の摂取ではないなどの理由で王座剥奪は免れたが、18年3月に再戦するようWBCから指令が出された。しかし、今度は前日計量で2.3キロの大幅な体重超過。再計量も1.3キロ超過で王座を剥奪された。

 強行された試合で2回TKO勝ちしたが、王座は空位のまま。JBCから国内の無期限資格停止処分を受け、日本のみならず、海外のファンやメディアからも厳しい批判の声が上がった。

 その後もネリはバンタム級で体重超過を犯している。2019年11月にエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と同級挑戦者決定戦を行う予定だったが、前日計量で1ポンドオーバー。再計量には臨まず、金銭で解決しようとしたが、きっちり仕上げてきたロドリゲス陣営は拒否。試合は中止になった。米メディア「ボクシングシーン.com」は当時、ロドリゲスが「これはお金の問題ではない」「本当に嘆くべき事態だ」と怒りのコメントを残したことを伝えていた。

 19年7月のフアン・カルロス・パヤノ戦でも1度目の計量で失敗(再計量はパス)しており、20年からはスーパーバンタム級に転向。9月のWBC同級王座決定戦でアーロン・アラメダに判定勝ちし、2年7か月ぶりに世界王座返り咲きを果たすが、21年5月のWBA・WBC同級王座統一戦でブランドン・フィゲロアに7回KO負けで陥落。プロ初黒星を喫した。

 再起後は昨年2月のWBC同級挑戦者決定戦で、アザト・ホバニシャンに11回TKO勝ちするなど4連勝中。プロ通算の戦績は35勝(27KO)1敗と、敗れたのはフィゲロア戦のみだ。スーパーバンタム級ではアラメダ戦、22年2月のカルロス・カストロ戦こそ判定決着だったものの、直近3試合ではKO勝利を収めている。

 今年2月26日にJBCがライセンス申請資格の回復を認めたことで、井上戦への障壁はなくなっていた。井上の指名挑戦者として認定するにあたり、WBCは再発の防止を図るため、事前計量(30日前、15日前、7日前)の厳格運用に加え、VADA(ボランティア反ドーピング機構)による抜き打ち検査も含めた徹底したドラッグテストの実施を約束している。

(THE ANSWER編集部)


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