井上尚弥、交渉中ネリ戦へ「気合い入ってる」 年間表彰で闘志、大橋会長も「来月中には整う」
ボクシングの2023年度年間優秀選手表彰式が19日、都内で行われ、6年連続7度目の最優秀選手賞(MVP)に輝いた世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)らが出席した。6年連続は歴代単独最多となり、年間最高試合(世界戦)とKO賞とともに3冠に。次戦は5月に元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)と東京Dで対戦することが米メディアに報じられているおり、「気合いが入っている」と闘志を燃やした。
ボクシング年間表彰式
ボクシングの2023年度年間優秀選手表彰式が19日、都内で行われ、6年連続7度目の最優秀選手賞(MVP)に輝いた世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)らが出席した。6年連続は歴代単独最多となり、年間最高試合(世界戦)とKO賞とともに3冠に。次戦は5月に元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)と東京Dで対戦することが米メディアに報じられているおり、「気合いが入っている」と闘志を燃やした。
3冠に輝いた井上の視線はすでに次戦に向いていた。「噂されている5月に向けて準備をしています」と吐露。東京Dのボクシング興行が実現すれば、1990年のマイク・タイソン以来となるため「タイソン以来で気合いが入っているし、契約が結ばれること(を願う)。それだけです」と話した。今年は9、12月辺りも含め、年間3試合を希望。「3試合とも圧倒的な差を見せつけて突き進みたい」と力を込めた。
陣営の大橋秀行会長も取材に対応。交渉中のネリ戦について「来月中には整うと思います。いい発表ができるし、いろいろなカードがあると思います」と話した。
井上の6年連続MVPは、元世界フライ級王者・白井義男氏、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏の5年連続を抜く単独トップに。通算7度目は自身の持つ最多記録を更新した。昨年は7月のスティーブン・フルトン戦で8回TKO勝ち。12月のマーロン・タパレス戦は10回KO勝ちし、バンタム級に続く世界2人目の2階級4団体統一の歴史的偉業を達成した。
フルトン戦が年間最高試合(世界戦)に選ばれ、KO賞(3年連続7度目)と合わせて3冠に輝いた。「もう7度目なんだなと。6年連続かと振り返ると凄いなぁと自分でも思うくらいの年月」と振り返り、1年については「満足できる年だった。結果的には100点をつけてもいいのでは」と納得した表情。「引退まで立ち続けたい」と連続表彰を思い描いた。
タパレスに勝利した昨年12月26日の興行では、セミファイナルで日本バンタム級王座に挑戦した穴口一輝選手(真正)が試合後に意識不明に。救急搬送された病院で開頭手術を受けたが、意識が戻ることなく2月2日に23歳で死去。この日は式典冒頭で黙とうが捧げられ、井上はスピーチで「あの日見た試合はファンの皆さんの心の中で生き続け、輝き続けると思います」などと言及した。
その後の取材では、スピーチ内容について事前に大橋会長と相談したと説明。「表彰式で選手の代表として出るので。触れるか触れないか迷いました。伝えたいことはいろいろありますが、今ここで話すことではないのかなと」とするに留めた。
(THE ANSWER編集部)