「世界中を見てきて一番チームの為に戦える選手」 日本のVリーグにいる身長170cmの最強の黒子役
バレーボールのV1リーグ男子レギュラーラウンドが18日、東京・国立代々木競技場第二体育館などで行われ、今季7位の東京グレートベアーズが同10位のVC長野トライデンツに3-1(23-25、25-20、25-23、35-33)で勝利した。大接戦の中で元日本代表リベロの古賀太一郎主将は守備でチームを牽引し、貢献した。
バレーボールVリーグ1部
バレーボールのV1リーグ男子レギュラーラウンドが18日、東京・国立代々木競技場第二体育館などで行われ、今季7位の東京グレートベアーズが同10位のVC長野トライデンツに3-1(23-25、25-20、25-23、35-33)で勝利した。大接戦の中で元日本代表リベロの古賀太一郎主将は守備でチームを牽引し、貢献した。
手に汗握る展開だった。第4セットは35-33までもつれた。「レセプションが安定しない中で、スパイカーやセッターには負担をかけた」と古賀は振り返ったが、粘るVC長野を振り切れたのは、ミスを最小限に抑えて安定した守備ができたから。相手にマッチポイントを握られる展開が続いてもコート内外で声を出し、最後までチームを牽引した。
身長は170センチ。ユニフォームの色も一人だけ違う。大男の中で異彩を放つリベロはチームを救う。ボールだけでなく、相手の動きをよく見るポジションなだけにチームメートに指示を出すのも重要な役割。
「楽しくないですね。しんどいポジション。ミスが目立つし、返して当たり前」と苦笑いしながらも、「人間的に成長できる。勝つために裏方に回ることにはすごく魅力を感じている」と古賀。小さくても活躍できることを示し、「子どもに夢を与えたい」と思いを口にした。
他のポジションに比べてボールを触る機会は少なく、入れ替わりでコートにいない時間もある。それでも主将を任されるのは、抜群の信頼があるから。「チームの心臓。世界中を見てきた中で、彼は一番チームのためにプレーできる選手」とカスパー・ヴオリネン監督も絶賛した。
残り8試合でリーグ7位。連勝し勢いに乗るが、ファイナルステージ進出を争う6位の東レも勝利し、3勝差は変わらない。直接対決の2試合の前に2勝差まで詰められれば、「僕たちの今のバレーならいける自信はある」と古賀。大逆転へ。頼れる主将がチームの目標へ望みをつなぐ。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)