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富樫勇樹VS河村勇輝、熱戦で光ったワンプレー 勝利を呼び込んだHCへの「提案」とは

バスケットボールB1リーグの千葉ジェッツと横浜ビー・コルセアーズの一戦が11日に船橋アリーナで行われ、横浜BCがオーバータイムにもつれ込む熱戦を90-85で制し、年明け以来続いていた千葉Jの連勝を「12」で止めた。日本代表の中心選手である富樫勇樹(千葉J)と河村勇輝(横浜BC)の直接対決としても注目を集めたが、試合後の両者のコメントからは両チームが終盤に対照的な“策”を仕掛けていたことが浮かび上がった。

千葉の富樫勇樹と横浜BCの河村勇輝がB1リーグで激突。コート上で熱い戦いを繰り広げた【写真:B.LEAGUE】
千葉の富樫勇樹と横浜BCの河村勇輝がB1リーグで激突。コート上で熱い戦いを繰り広げた【写真:B.LEAGUE】

“Wユウキ”がB1リーグで激突、試合後には2人並んで記者会見

 バスケットボールB1リーグの千葉ジェッツと横浜ビー・コルセアーズの一戦が11日に船橋アリーナで行われ、横浜BCがオーバータイムにもつれ込む熱戦を90-85で制し、年明け以来続いていた千葉Jの連勝を「12」で止めた。日本代表の中心選手である富樫勇樹(千葉J)と河村勇輝(横浜BC)の直接対決としても注目を集めたが、試合後の両者のコメントからは両チームが終盤に対照的な“策”を仕掛けていたことが浮かび上がった。


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 試合は1本のシュートが命運を分ける展開となった。千葉Jは富樫勇樹、横浜BCは河村勇輝と、互いに勝負がかかる場面で驚異的な得点力を見せてきた2人にボールを預け、プレーを組み立てていく。しかし、失点につながるズレを生ませてはならないとばかりに、両チームのディフェンダーたちがぴったりと張り付き、富樫も河村も第4クォーター以降は3ポイント、2ポイントともに成功なしに抑え込まれた。

 試合を終えての記者会見は、その富樫と河村の“Wユウキ”が並んで登壇するという異例の形式に。会見で終盤のディフェンス面での戦略について問うと、千葉Jが河村に打ってきた策と横浜BCが富樫に採った策が対照的だったことが、改めて浮かび上がった。

「ボールを持った瞬間に2人で囲むようなディフェンスを仕掛けて、ボールを離させるようにするのかな……と、僕は思っていたのですが、チームとしては、しっかりボールマンを1対1で守ろうと決めていました。そこについては、原(修太)や(小川)麻斗がかなり頑張ってくれたとも思います」(富樫)

「(富樫が)1人で止められる選手だとはチームとしても認識していなかったので、スイッチ(マークマンの切り替え)するべきところはスイッチをするなど、良い流れを持たせないために、誰かが常にマッチアップをすることをチームとして共通認識を持って守っていました。ビッグマンへのマークの受け渡しや、ディナイ(パスを遮る)などでプレッシャーを常にかけ続けることを意識していました」(河村)

 千葉Jの対人ディフェンス能力の高さと、横浜BCの組織的なディフェンス。両者ともになかなか相手を崩しきれないなか、オーバータイム突入後に攻め方を変えたのは横浜BCだった。河村からアウトサイドの打開を強みとするデビン・オリバーがボールを持って引きつけ、そのオリバーはゴール下でフリーとなっていたキング開を見逃さずにパスを送る。流れは、一気に横浜BCのものとなった。

「あのプレーは河村からの提案でした」と話すのは、横浜BCの青木勇人ヘッドコーチ(HC)。その意図については、次のように語っている。

「もともと、裏に抜けた選手を使うプレーというのはチームの選択肢として持っていて、これまではタイムアウトが明けた直後のオフェンスに使うことが多かったものです。河村から『ここで1本使いたい、(キング)開にやらせましょう』という申し出があって、プレーとして採用しました。相手のミスマッチを突こうとしすぎてボールが止まる時間帯があったなかで、このプレーはチームとしても信頼していて、成功率も高いもので、河村自身も覚えていたのだと思います」

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