【バスケ】オールスター軍団・福岡が11度目V 直前練習わずか3度でも機能したワケ
優勝を勝ち取った仲間は明日から一転して最強のライバルに
中田も「自分たちが今までやってきたことを、自分たちで考えて表現するチーム。実戦の中で課題やアイディアを話し合って、チームを作ってきました。スタメン4人はU18でも一緒にプレーしていたし、他の選手たちとも仲が良くてコミュニケーションがとれていた。楽にできたなと思います」と振り返る。
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身体的な技術はもとより、対応力や判断力といった面でも、選手たちのポテンシャルの高さは群を抜いたものだった。
圧倒的な実力で優勝を勝ち取った仲間は、明日からは一転して最強かつ最大のライバルとなる。
インターハイで決勝に進出したチームは12月の高校選手権(ウインターカップ)の予選が免除され、当該チームの所属都道府県に出場枠が1つ追加されるのだが、U18組を欠いた両チームはインターハイで思うような結果を残せず、決勝に進めなかった。つまり、福岡第一と福大大濠、全国屈指の強豪のうち1チームが、高校最高峰の舞台を見ることなく予選で姿を消すのだ。福岡第一を率いる井手口監督も、「両チームのプレーを全国のバスケットファンに見せたいのに…」と口惜しさを隠せない。
決勝が行われる11月3日に向けて、早々のギアチェンジを余儀なくされる選手たち。せめて今夜ばかりは戴冠の喜びを存分に噛みしめてほしい。
(青木 美帆 / Miho Aoki)