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【バスケ】オールスター軍団・福岡が11度目V 直前練習わずか3度でも機能したワケ

「福井しあわせ元気国体2018」バスケットボール競技少年男子は5日、決勝を行い、福岡県が愛知県を101-76で下し、4年ぶり11度目の優勝を果たした。「高校オールスター」とも呼べる好プレーヤーたちが、チームの垣根を越えて融合した。

4年ぶり11度目の優勝を果たした福岡県【写真:青木美帆 】
4年ぶり11度目の優勝を果たした福岡県【写真:青木美帆 】

国体バスケ少年男子決勝、最強軍団・福岡が頂点に

「福井しあわせ元気国体2018」バスケットボール競技少年男子は5日、決勝を行い、福岡県が愛知県を101-76で下し、4年ぶり11度目の優勝を果たした。「高校オールスター」とも呼べる好プレーヤーたちが、チームの垣根を越えて融合した。


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圧巻の戦いぶりだった。

インターハイ準Vの中部第一高を主体に、高校年代屈指のシューター富永啓生を加えた愛知県は、全国トップレベルの実力者。そんなチームを相手にしてもなお、福岡県は第1ピリオドから34-9と突き放した。結局そのまま、最終スコアは101-76。最初の10分間ですべての片がついてしまった、そんな印象の試合だった。

福岡県は福岡第一高と福岡大学附属大濠高の混成チームだ。スターティングメンバーは福岡第一の松崎裕樹、河村勇輝、クベマ・ジョセフ・スティーブと、福岡大大濠の中田嵩基、浅井修伍。スタメン中4人がU18日本代表で、ベンチにはさらに横地聖真(U18日本代表)、土家大輝や木林優(U18日本代表候補)らが控える。高校オールスターと言っても過言ではない彼らに、井手口孝監督は「絶対勝たないといけない大会」と口酸っぱく言い続け、見事にそれを成し遂げた形だ。

8月のインターハイ後から大会まで2か月足らず。選抜メンバーで戦う都道府県チームにとって、国体はチーム作りという観点で非常に難しい大会だ。今大会でも「選手がうまくフィットしなかった」と漏らす指揮官が多々いた中で、福岡のチームワークは出色のものだった。スティーブがリバウンドを取り、中田がつなぎ、河村や松崎が速攻を決める。河村のキックアウトから中田や浅井がアウトサイドシュートを沈める…。最初から1つのチームであったかのように、選手1人ひとりの役割がピタリとはまっていた。

さぞ練習を積んできたのだろうと思いきや、なんと大会直前にわずか3回行ったのみ。ただ、練習試合は10回以上実施したという。福岡の成年男子チームや大学チームと手合わせする中で、徐々にチームのスタイルを作っていった形だ。井手口監督はチーム作りの過程を、こう振り返る。

「メンバー的にはどうやっても勝てると思っていましたが、その中でどうやって“いいバスケット”をさせるかが難しかったです。セットプレーなどの約束ごとを作らず、彼らの力を引き出すことに重点を置いてやってきました」

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