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井上尚弥ではなくクロフォードPFP1位の理由 リング誌評議員「私は井上のスーパーファンだが…」

世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」は29日(日本時間30日)、階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」最新版の議論内容を公表した。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は2位、世界ウェルター級で4団体統一したテレンス・クロフォード(米国)が1位で変動なし。海外識者は「イノウエがフルトンとタパレスにしたことを上回った」と伝えた。

Sバンタム級4団体統一を達成した井上尚弥【写真:荒川祐史】
Sバンタム級4団体統一を達成した井上尚弥【写真:荒川祐史】

リング誌が最新PFPを議論

 世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」は29日(日本時間30日)、階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」最新版の議論内容を公表した。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は2位、世界ウェルター級で4団体統一したテレンス・クロフォード(米国)が1位で変動なし。海外識者は「イノウエがフルトンとタパレスにしたことを上回った」と伝えた。

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 リング誌は「日本のスーパースター(イノウエ)はPFPランキングで1位のクロフォードに次ぐ2位となった。そして、イノウエは今のところそこに留まることになる」と記事を掲載。識者の議論内容を公表した。

 その中で米スポーツメディア「スポーティング・ニュース」のトム・グレイ記者は、「ここにいるほぼ全員が知っていると思うが、私はもう何年もイノウエのスーパーファンだ」とかねて公言するモンスター好きを前置き。そのうえで「しかし、私の意見では、クロフォードがあのやり方でスペンスを倒したことは、イノウエがフルトンとタパレスにしたことを上回った」と評議員として断言した。

 クロフォードは7月に3団体統一王者だったエロール・スペンスJr.を圧倒。PFP上位常連の猛者を葬り、自らの価値を上げた。今年は1試合しかしていないが、グレイ記者は「クロフォードはこの勝利で地位を獲得し、ロビンソン、レナード、ハーンズと並んでその立場を得た。多くの人が彼(クロフォード)を倒すだろうと思っていた相手に対して完璧なパンチをした」とスペンスJr.への勝利が大きな理由とした。

 英専門誌「ボクシングニュース」の元編集者で、リング誌の評議員を務めるトリス・ディクソン氏もグレイ氏の意見に同意したという。日本人が世界最強クラスの選手たちと比較され、2位に入ることだけでも偉業。来年は2022年8月以来のトップ返り咲きが期待される。

(THE ANSWER編集部)


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