首位・坂本花織がSP当日の笑撃珍事を告白 善光寺→宿舎を猛ダッシュ「ワーって楽しみすぎて…」【全日本フィギュア】
フィギュアスケートの全日本選手権(長野・ビッグハット)は22日、女子シングルのショートプログラム(SP)などが行われた。世界選手権2連覇中で、今大会3連覇を目指す坂本花織(シスメックス)は78.78点をマーク。2位の山下真瑚(中京大)に8.86点の大差をつけ、堂々の首位発進を決めた。20日の公式練習時には体調が万全でないと告白していたが、かなり回復。長野の名所・善光寺への散歩でちょっとしたハプニングを経験するなど、取材でも明るい“花織節”を炸裂させた。
フィギュアスケート全日本選手権・女子SP
フィギュアスケートの全日本選手権(長野・ビッグハット)は22日、女子シングルのショートプログラム(SP)などが行われた。世界選手権2連覇中で、今大会3連覇を目指す坂本花織(シスメックス)は78.78点をマーク。2位の山下真瑚(中京大)に8.86点の大差をつけ、堂々の首位発進を決めた。20日の公式練習時には体調が万全でないと告白していたが、かなり回復。長野の名所・善光寺への散歩でちょっとしたハプニングを経験するなど、取材でも明るい“花織節”を炸裂させた。
体調不良の不安はない。坂本が圧巻の演技で首位発進だ。冒頭の2回転アクセル、続く3回転ルッツを着氷。3回転フリップ―3回転トウループの連続ジャンプにも成功し、スピン、ステップも全てレベル4を獲得した。演技後は両手で握り拳を作って笑顔。「特にルッツを頑張った。成果が出てよかったという気持ちと、今季一番いい出来のSPがここでできたので、ホッとしています」と喜んだ。
2週前のGPファイナルで初優勝したが、中国から帰国後に体調を崩した。長野入りした時はまだ胃腸に不安があったが、「ほぼいつも通りの自分に戻った」と回復。今季はほとんど最終滑走だったが、この日は久々に最終グループの1番手として滑走した。「6分間(練習が)終わって靴を脱ぎたくない派なので、新鮮だし、嬉しかった。さっさと終わるから(笑)」と明るく振り返った。
この日はホテルから善光寺まで、朝食後と試合前の計2回往復した。1度目の散歩では目星をつけている店を見つけて楽しんでいたが、公式練習の時間ギリギリになってしまった。「ワーって行きの道を楽しみすぎて。善光寺からホテルまでほぼ猛ダッシュ! 転がるように下って行って、それでアップ第1弾終わり」と報道陣を笑わせた。
大会3連覇のかかる24日のフリーに向けては「最近はちょこちょこ1つ、2つミスすることが多い。今回こそはパーフェクトで終われたらと思うので、最後まで集中したい」。今年最後の試合で、世界女王として完璧な演技を誓った。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)