過去に体重超過のタパレス「同じ過ちは繰り返さない」 頬こけ減量順調「日本は寒いけど苦労ない」
ボクシングのWBA&IBF世界スーパーバンタム級2団体統一王者マーロン・タパレス(フィリピン)が20日、26日に行われるWBC&WBO世界同級2団体統一王者・井上尚弥(大橋)との4団体統一戦(東京・有明アリーナ)に向け、神奈川・横浜市内の大橋ジムで練習を公開した。19日に母国から来日したばかり。フィリピン人初の4団体統一へ、順調ぶりをアピールした。戦績は30歳の井上が25勝(22KO)、31歳のタパレスが37勝(19KO)3敗。
タパレスが練習公開
ボクシングのWBA&IBF世界スーパーバンタム級2団体統一王者マーロン・タパレス(フィリピン)が20日、26日に行われるWBC&WBO世界同級2団体統一王者・井上尚弥(大橋)との4団体統一戦(東京・有明アリーナ)に向け、神奈川・横浜市内の大橋ジムで練習を公開した。19日に母国から来日したばかり。フィリピン人初の4団体統一へ、順調ぶりをアピールした。戦績は30歳の井上が25勝(22KO)、31歳のタパレスが37勝(19KO)3敗。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」(W-ANS ACADEMYへ)
サウスポーのタパレスは、ジャージ姿で練習を公開。シャドー、縄跳び、サンドバッグ打ちで軽めに動き、13分ほどで終了した。髭を蓄え、リラックスした面持ち。冷静に現状を明かした。
「コンディションはとてもいい。日本は寒いけど、馴染むのに苦労していない。良い試合を皆さんに見せられるように頑張りたい。そのために一生懸命努力してきた。試合当日まで短い練習を重ねたい」
2017年4月の世界バンタム級王座の初防衛戦前日計量で体重超過し、王座を剥奪された。今回のリミットは55.3キロ。「体重は順調だ。あと3、4ポンド(約1.36キロ~約1.81キロ)減らせれば。以前はそういうこと(体重超過)があったが、同じような過ちは繰り返さない」と減量にも自信があることを強調した。
元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ氏の設立した「MPプロモーションズ」に所属。幼い頃から母国の英雄を見て育ち、今回の試合に向けて助言もあった。4月にムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に判定勝ちし、2団体の王座を奪取。米ラスベガスで2か月、母国で1か月の高地トレーニングを行って来日した。
「ラスベガスは涼しくていろんな人とスパーができた。(フィリピンでも)標高が高くていいトレーニングができた。モチベーションは家族、チーム、そして自分のキャリアのため。結婚もしている。妻と子どももいる。だから、もうガールフレンドはつくれないよ(笑)」
井上は昨年12月にバンタム級で4団体統一。今年はスーパーバンタム級に転向し、7月にスティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちで2団体の王座を奪取した。勝てば世界2人目の「2階級4団体統一」の偉業。タパレスはフルトン戦を生観戦し、試合後はリングに上がって井上と対峙した。当時はふっくらしていたが、計量5日前のこの日は頬がこけ、しっかり減量してきた様子が窺えた。
井上について「彼はチャンピオンだから上手い。スピード、パワーもある。試合を見てこういう戦略で行こうというものを見つけた」とコメント。自身が井上より優れていると思う点は「26日の試合になればわかる」と不敵な笑みを見せ、試合の鍵についても「実際の試合を見ればわかる」と煙に巻いた。
「確かにイノウエは階級を上げたが、何か変わったところがあるとは感じない。試合に勝つための自信は強い。自分は勝つ確率は2000%だ」
日本人との対戦も多く、日本での試合に慣れている。多くの番狂わせを起こし、ついた異名は「ナイトメア(悪夢)」。左右の強打が売りだ。19日の来日後すぐに練習し、「日本の気候に合わせたかった。確かに寒いけど、ラスベガスも寒かったので問題ない」と説明した。
試合はNTTドコモの映像配信プラットフォーム「Lemino」で独占無料生配信される。
(THE ANSWER編集部)